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2009年2月16日 (月)

エルサレム賞受賞

【エルサレム15日時事】作家の村上春樹さん(60)は15日、イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」を受賞し、エルサレム市内の会議場でスピーチを行った。村上さんは、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ侵攻を批判、日本で受賞をボイコットすべきだとの意見が出たことを紹介した。
 村上さんは例え話として、「高い壁」とそれにぶつかって割れる「卵」があり、いつも自分は「卵」の側に付くと言及。その上で、「爆弾犯や戦車、ロケット弾、白リン弾が高い壁で、卵は被害を受ける人々だ」と述べ、名指しは避けつつも、イスラエル軍やパレスチナ武装組織を非難した。 2月16日時事通信

『エルサレム文学賞』は1963年から始まり、個人の自由や尊厳、政治をテーマにした作品を著した優れた作家を対象に、2年に一度贈られる賞である。過去の受賞者の顔ぶれを見ると、バートランド・ラッセル、スーザン・ソンタグ、アーサー・ミラー などそうそうたるメンバーである。

村上春樹の作品は大好きで、ほぼ全部読んできたが、還暦を過ぎても彼の文章は20代の若々しい感性のままで、ほろ苦い青春の余韻と少年のような清涼感あふれる文体はいまだに衰えない。

イスラエルの抱える問題の奥深くに横たわる、歴史と宗教の溝は、人類が抱える人種や宗教問題の縮図でもある。永遠に続けられてきた紛争や戦争が、神という誰もが否定できない看板を楯に行なわれてきたことが、大きな悲しみであり、贖罪(しょくざい)である。

いつか村上文学が、人間が希求する神の本質をしたためる日が来る予感がするのだが、今回の受賞を機に、それが加速するような気がする。

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コメント

今朝の新聞に同じ記事が載っていましたので、私も目が引き付けられました。
ガザで起きていることに対し、人間は壊れやすい「卵」であり私は「卵」の側に立つというスピーチは、世界のメディアには伝わりにくいメッセージだったようですが、村上ワールドの読者にとってはよく分かる比喩ですね。
パレスチナの問題は世界の諸問題の根源にあるものだと思います。村上春樹が「個」に立脚したところから発信するメッセージに私も注目し続けたいと思います。


(かねごん)
小林先生コメントありがとうございます。
村上春樹のすごいところは、難解な人間の感情や情念を、究極的ともいえるシンプルなメタファーでいとも簡単に、読者を納得させ、引き付けてしまうところだろ思います。
彼が発信する言葉が、世界の平和に貢献することを願わずにはいられません。

今朝のニュースで村上春樹さんの、「エルサレム賞」受賞映像が流れていましたね。村上氏の発言の方が、某国首相の発言より重みと影響力がありそうです。「寿命が3年くらい延びたような気がする」における金ごんさんの文章には、村上氏を読み続けてきた人かな、と思わせる何かがありました。文壇と上手くやっていれば、芥川賞も受賞していたのでしょうが、彼はもっと大きなものを得てきたのかもしれません。きっと金ごんさんも同じタイプの人なのだと感じます。


(かねごん)
セナパパさんコメントありがとうございます。
村上春樹と同じタイプの人などと言っていただき、恐縮至極で、穴があれば入りたい気分です。
学生の頃、はじめて『風の歌を聴け』を読んだ時に、自分の感性を代弁してくれる作家だなと思いました。彼の音楽志向といい、文体といい、本当にすんなり溶け込んでいったのを覚えています。
人生の円熟期に入った彼が、どんな作品を今後発表していくのか楽しみです。
 

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