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2009年2月23日 (月)

ラーメン屋さんに学ぶ塾経営

私が頻繁に通うラーメン屋さんがある。この不況に一杯300円ほどで本格的なラーメンが食べられる。連日盛況である。何よりも店員の皆さんの元気がいい。それに注文が終わり料理が出てくるのが速い。そしていつも私の好きなジャズが流れている。店内は禁煙で、携帯お断りの張り紙がある。テレビもない。まさに時代を読んでいるラーメン屋さんである。

塾を営む私にとっても、このラーメン屋さんはとても勉強になる。厨房が見える正面のカウンターにいつも座って見ているのだが、手際がいい。

駐車場に車が止まり客が降りると、すでに店内に入る前から人数分の水がコップに用意される。ラーメンと餃子が時間がたって別々に出てくることがない。店員同士は、料理以外の話はいっさいしない。客との無駄話もしない。

私もいろんなラーメン屋さんに入ってきたが、夜10時を過ぎて、女性の一人客が気軽に入れる店の雰囲気を作れるのはなかなかできるものではない。

私はあるとき、市内である飲食店を営む主と次のような会話をした。

「食べ物屋はいいですよね、リピーターが付けば、不謹慎な話だけれど、お客さんが亡くならない限りやってくる。塾はその点、一年や、長くとも三年のサイクルで生徒が入れ替わる。羨ましいですね」と言うと、主人の言葉が返ってきた。

「かねごんさん、食べ物屋だってそんなに甘くないですよ。開店したものの半年も持たなくて廃業する店はいっぱいあります。10年以上やっているのは、3割ぐらいかな」

まさに我々の塾業界と変わらない存続率である。隣の庭は良く見えるとはこのことだろうか。

その主人はさらにこんな話をしてくれた。

「だしの材料も、調合の割合が同じでも、作る人間が変わると味も変わるし、客も代わるんですよ」

同じ教材、同じ解説を施しても、まったく生徒の理解度は一人一人全く違う。ラーメンと塾生を比べるのは不謹慎だけれども、マニュアルはあっても役に立たないことのほうが多い。

私が行くラーメン屋さんのマニュアル本があるのならば、是非見てみたいかねごんである。

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