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2009年2月20日 (金)

雪の中で考えたこと

080510_085853 今朝は猛烈な雪だった。写真は先ほど写した我が家のまわりの風景である。どこが道路か田んぼか分からなくなってきている。

最近は市の予算もないようで、山の中の我が家の方までは除雪車がやってこない。仕事で疲れた目をしょぼしょぼさせながら、トコトコ軽トラックを運転して今日も20キロ近く離れた塾のある下界の町に向かうのだが、いい加減雪も飽きてきた。本当に春が待ちどおしい。

一昨日、『倒れたら起きればいい』という記事を書いたのだが、様々な場所で様々な反響を頂いた。

「私は1年に18回くらい、塾生に学校の先生にならなっかた理由を聞かれる。いつも回答をはぐらかしてきたが、今日は本音を言おう。それは通信簿をつけるのが嫌だからだ。ちょっと勉強をして70点の子どもは4がつく。すごく勉強をして30点の子には2がつく。おかしい。そんな評価はおかしい。そのような評価をずっと続けてきた学校教育ってなんだろう。不思議だ。」080510_090311

という内容の意見を書いた。さらに補足をしたい。

私の記事を紹介していただいたりんご先生のアンテナ日記http://d.hatena.ne.jp/ringojuku/にもコメントをさせていただいたのだが、人間の能力は、皆平等だというとんでもない幻想から教育をスタートしてしまった過ちが、「頑張れ、やれば出来る!」という無責任な励ましの連呼を生じさせ、子ども達の能力を逆に奪い去ってきたような気が私はする。

いつも私が言っている「勉強が出来ないのも個性だ」という言葉の真意は、それぞれの人生にはそれぞれのテーマがあるということだ。生まれてきた目的と言ってもいいかも知れない。

子ども達は入試のために例えば数学や英語を一生懸命勉強しているが、机上の学問に縛られてしまい、自分が本来やらなければならない心の欲求(魂の欲求といってもいいかも知れない)を忘れてしまっている人間が多いのではないかと言うことだ。

所詮人間が便宜的に作った教育制度だ。変革、変革と旗印を掲げても、ここ50年なんら本筋は変わっていない。こんなに劇的に時代が変わってもである。

音楽の環境を眺めて欲しい。レコードを蓄音機で聴いていた私の子ども時代から考えると、今の音楽環境はとんでもない進化を遂げ、世界中の音楽を自宅にいて瞬時に聞くことが出来る。

蓄音機の音をいいと言う人は確かにいる。しかし、教育だけが蓄音機のままというのはいかがなものだろうか。特に現在の子ども達の精神性を、半世紀前の教育論や教育心理論で何とかしようと頑張る教育者がまだおられるが、インディゴ世代とかクリスタルチルドレンと言われる繊細な今の子ども達は、それらを拒絶こそはしないが、大いなる違和感を持って眺めていることは間違いない。

こんな吹雪の日に聞きたくなる曲がある。『風に吹かれて』。

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コメント

かねごん先生はじめまして。

まったくその通りです。なんとか学校へ通っていますが
私も大いなる違和感を持っています。


(かねごん)
いーこさんコメントありがとうございます。
「なんとか学校にいっています」という気持ち、分かります。
自分のやりたいことを見つけられれば、きっと違和感も少なくなると思います。またコメントくださいね。

かねごん先生、こんにちは。
どうも私の拙ブログにコメントをいただいて、有り難うご
ざいました。
そのレスにも書いたのですが、この間の「倒れたら起きれ
ばいい」は格好良かったです。

実は私もついこの間、記事を書いたのですが、YouTubeの
この記事と同じ画像を貼り付けていました。
またもや実はシンクロしていたんですが、今度は私の方が
ボツにして、時期が改まったら使おうと思います。
この間の先生のカッコイイ記事を汚したくはありませんか
ら…。
そちらは寒そうですね。どうかご自愛ください。


(かねごん)
とよ爺先生コメントありがとうございます。
カッコイイ記事などと言っていただき恐縮です。ストレス解消に、言いたい事をぶちまけた雑文でした。
中年オヤジの戯言を多くの人に読んでいただいて、本当に感謝する日々です。とよ爺先生の記事も相変わらずのハイクオリティーを保ちつつ、随所に気配りがちりばめられており、敬服あるのみです。
いよいよ受験も佳境に入ってきました。先生も動画編集等多忙のようですが、ご自愛くださいませ。

かねごんさんの記事を読んで、ディランのThe times they are
a-changin'をイメージしました。「親は息子や娘を支配出来ないし、理解できないからといって、排除することもできない。時代は変わっているから」ですね。変わっていいもの、変われないもの、変わってはいけないもの、そんなことにも気づけない大人になってゆくのですね、人は。かねごんさんに関われる子どもたちは幸せですね。

(かねごん)
せなじいさんコメントありがとうございます。
ボブディランの「時代は変わる」もいい曲ですよね。高校時代聴いたボブディランの空気感が、とても懐かしいと同時に、今の高校生や中学生が将来どのような感性で自分の時代を振り返るんだろうと思います。
わたしなどニヒルに教育を語っているおじさんに過ぎないのですが、ちょっとでも子ども達の気持ちを代弁していけたらと思っています。

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