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2009年2月

2009年2月28日 (土)

学問がお金になるための法則

東京大学の大学院を卒業して、大学の非常勤講師をいている先生方の年収がいくらか知っているだろうか。

多くて300万円、少ない先生で150万程度だそうだ。大学の研究室に残っても食べていけないと、優秀な人材がアメリカなどの研究機関に職を求めていく。

大学もひどすぎる。厚生年金等の負担をしたくないので、授業数を制限し、安い給料で生殺し状態である。これでは優秀な日本の学生がやる気をなくすのも当たり前だ。

とんでもない学歴の方が私の塾にも応募してくることがある。私が逆立ちどころか宙返りをしても、絶対受かることなどないだろう大学の大学院を終わった方が、私のような個人塾で講師をしたいとやって来る。現在は我塾の講師陣は事足りており、講師募集はしていないのでお断りしているのだが、いろいろ考えさせられる。

自分を卑下するわけではないが、自分の出た大学を、全国の偏差値表で探そうとすると、真ん中辺りに発見する。しごく平均的な学校である。

26年前、塾教師をはじめて以来、実に様々な先生方とお付き合いさせていただいてきた。私はいつも自分を発展途上の人間だと自認してきたので、一流といわれる先生方の授業や発言は素直に受け入れ、自分なりに咀嚼してきたつもりだ。

思想なり学問がお金に変身するためにはそれなりの法則があるようだ。

世の中が求める学問や資格に迎合するのではなく、自分自身に求められる知識を習得することが生きる糧になっていく気がする。

私は理系の人間でもないし経済の専門家でもない、学問的には一番食いぶちがない文学部の英文科を出た人間である。最初に勤めた大手の進学塾では、社会科の担当を命じられた。次に勤めた県内の塾ではようやく英語を担当したものの数学や国語も要求された。そして現在中学生に国、社、数、英、理を教える寺子屋の爺である。

市内にある某高校が100年の歴史の中ではじめて早稲田大学に合格者を出した。我塾に通う生徒だった。かと言って私の英語指導がその後要求されたかというと、全くである。かつて私学から非常勤講師を頼まれたが、それとて国語の教師。

私ごとの経験話で恐縮だが、私は謙虚に自分に求められるスキルを実践してきた。それだけのことである。自分の専門科目など全くと言っていいほど食いぶちになっていない。

自分自身に求められる知識を習得することが生きる糧になる。これが私が26年間の塾教師生活で習得した、生きて行く哲学である。

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2009年2月27日 (金)

最後の授業

私の塾は個別指導塾なので、塾生との最後の別れは個々に訪れる。

毎回、子ども達へのはなむけの言葉を考えて、想いが巡るのであるが、なかなか気の効いた言葉が出てこず、言葉がいつも空振りに終わってしまう。

今年も別れの季節がやってきた。毎年巡り来る春の季節は喜びの季節であると共に、別れの季節でもある。何十年塾教師をやってきても、この寂しさに慣れることはない。

15歳の若者達は、これから恋の季節やほろ苦い青春の時代を過ごして行く。どんなドラマが待っているのだろうか。どんな時代を彼等彼女達は築いていくのだろうか。輝き始めた春の日差しの中で、私は教え子達の晴れ姿に毎年目を細める。

多くの汗と多くの涙が多くの糧になり、人生の道を歩んでいくのだろう。挫折や裏切りや時に不合理な怒りを覚えるかも知れない。しかし、生きていくことが素晴らしい経験であり、今まで出会ってきた多くの人たちの支えと愛を忘れない今後の人生であって欲しい。

坂道を登る日々もある。下り坂の道もあるだろう。つづれ織りなす多くの道で、きっと君達は迷うことがあるはずだ。そんな時はそっと耳を澄ましてみよう。君達をいざなってくれる風の歌が聴こえてくるはずだ。

優しさを忘れてはいけない。いたわりを忘れてはいけない。そして何よりも自分を傷つけてはいけない。

夢を棄てちゃいけない。希望を棄てちゃいけない。思い続ける勇気と自信を失わない限り、実現は間違いなくやって来る。多くの大人が夢をあきらめてしまったのは、夢を見ることに自信がもてなくなったからだ。それだけのことだ。

人生は素晴らしい!そのことだけは決して忘れないで欲しい。

来週で多くの塾生の皆さんとさようならです。私の塾に来てくれて本当にありがとう。受験は心配することはない。だいじょうぶ!だいじょうぶ!だいじょうぶ!

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卒業間近

午後四時半、桜町中学校の三年生が勉強中、男子生徒のS君が「俺たち後2回で塾が終わるんだけど、まだかねごん先生の『カブトムシ』やブルースを聴いていない、先生やって」と突然のリクエストをしてきた。

三平方の定理をやっていたA君と、理科の第一分野総合の演習をしていたYさんも、付き合って聞く羽目になってしまった。

大爆笑だった。高校入試が二週間後に控えているのに、名曲『カブトムシ』を聴いて大笑いの嵐だった。入試は大丈夫かも知れない・・・・・・。

ところで調子に乗った私は、その後2曲も歌ってしまった。『卒業』を歌い終わった後、S君の目に光るものがあった。・・・・本当にもうすぐ卒業である。

やはり卒業のシーズンといえばこの曲が心にしみますね。

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2009年2月26日 (木)

教え子は報道カメラマン

某民放テレビ局の報道部に当塾の卒業生であるT君がいる。小6の終わりごろに入塾してきて、足かけ7年近く在籍してくれただろうか。塾の在籍期間が8年という生徒が今までに二人いるので、T君は我塾では三番目ぐらいに長く在籍してくれた生徒だ。

一番多感な時期を私のような風変わりな中年おじさんと過ごしたことを彼はどう感じたのだろうか。塾登山や、ライブや、日々のたわむれの中で、何か掴んでもらったものがあったのなら幸いである。

実は先月の私のライブの撮影を担当してくれたのがT君であった。ライブの後、T君が私の横に座っているのを見て、「かねごんさんの息子さんですか」と声をかけてきた方がおられたが、塾にいた中学校2年の時にも、二人で塾生達が食べるクリスマスケーキを買いに行き、店の店主に親子に間違えられたことがあった。

私みたいなハゲオヤジに似ていると言われても、迷惑この上ないかも知れないが、ひょっとしたら頑固一徹で妥協しない性格は似ているかも知れないと、かってに思うかねごんである。

私の指導の責任なのだが、私はT君の高校受験を失敗させてしまった。予備校通いを始めたT君はそれでも塾を辞めることなく、週に一度は塾に顔を出し、勉強をしていった。不屈の精神で見事リベンジを果たしたT君は、大学は一発合格で、東京六大学の一つに合格した。

そして300倍という難関を突破し、現在のテレビ局に勤務している。

先月T君が私にこんなことを言ってくれた。「俺が大学に受かったのも、300倍という倍率にもかかわらずテレビ局に入社できたのも、あの時の挫折があったおかげだと思ってます」。

夜中でも早朝でも、事件が起きればテレビカメラを片手に現場に向かうT君。そんな彼が「かねごん先生、雪から顔を覗かせているふきのとうを撮影したいんですけど、先生の家の近くにふきのとうありますかね~」と電話をくれた。大変な仕事であるが、カメラを回しているT君は巡り来る春の息吹のように輝いている。

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2009年2月25日 (水)

PCもアドリブが好き?

前回の記事を書いていて思い出したが、実はこの『大験セミナーわくわく日記』からスポンサーリンクが消えた。

先日の事件である。ブログでジャズのアドリブについて書いていて、『裸のつき合い的情熱が~』などというフレーズを入れ記事を更新したところ、即座にスポンサーリンクにアダルト系のCMが流れ込んできた。PCもだいぶアドリブが好きだとみえて、教育ブログにとんでもないスポンサーをぶち込んできた。

これはたまらないということで、即座に記事を消去した。我社長に頼み、私が代わりの記事の下原稿を書いている間に、スポンサーなしのブログサイトに切り替えてもらったしだいである。今後掲載していくのに何がしかの費用がかかるが仕方がない。塾ブログにアダルトの宣伝が入ってこられてはたまったもんじゃない。

検索機能もそうであるが、CMのスポンサーリンクもブログの中のフレーズに反応する仕組みになっている。トラックバックを利用してCMブログを送ってくるシステムも同じかと思う。

自動発信され、日々送られてくるメールの類もそうだと思うが、よくも懲りずに次から次へと送ってくるものである。映像添付の怪しげなメールはすべて自動削除している。時にジョークのつもりで怪しげなタイトルをつけてメールを送ってくる塾生がいるが、残念ながら自動削除の禁止用語に引っかかり、塾のメールボックスに届かない。『先生僕のメール読んだ?』と塾で言われても読みようがない(・・笑い)。

大切なメールは実名か、私がわかるPCネームでお願いしたい。決してアダルトチックなタイトルで送信しないように。塾のメールボックスには届きません。あしからず。

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先生方のジャズ論

私のかってな価値観と判断だが、ジャズをやったりジャズが好きな方は、文書や会話にアドリブ感があり、想像力豊かな感性をお持ちの方が多い。

私がこのブログで何度か取り上げてきた作家の村上春樹さんもそうである。学生時代はじめて彼の作品を読んだときに、文体のスライド感や、隠喩や直喩の遊び感覚にジャズを感じたが、彼は作家業に転じるまでジャズ屋を営んでいた。

ちなみに我塾のそばにある、ジャズの聖地『ベーシー』のマスターの菅原さんも、数多くのエッセイ集を出版しているが、文章がメチャ面白く間違いなくジャージーである。

これはあくまでも私の持論であるが、ジャズを聞く人間は唯我独尊で、まるで人生そのものがメタファーである。そしてかぎりなくマイペースだ。まさにフォービートの人生を歩む人が多い。ゆえに塾の先生方や自営業の方にはジャズファンが多い気がする。私がブログでお付き合いしている先生方もジャズに造詣が深い方々が多くいらっしゃる。

そこで今日はブログでお付き合いさせていただいている先生方のジャズ論をセレクトしてみました。ジャズ好きの方はどうぞアクセスしてみてください。

奥村先生 『ジャズる心』 http://tiaokumura.exblog.jp/4456839/

小林先生 『恐るべし、ジャズ・ジャイアンツ』http://k-manabiya.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-232f.html

とよ爺先生 『至上の愛②』http://toyojie.jugem.jp/?eid=2108

鳥羽先生 『2008 オススメ女性ボーカル10選』http://terakoyant.exblog.jp/9067867/

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2009年2月24日 (火)

高専入試問題

一関高専の入試の前日、T君の指導をしていた。10年間の5教科の過去問も終わり、何をやろうかなと考えていた時、ふと理科のまとめがいいかなと思い、中学理科の基本項目のまとめ演習をやることにした。

このT君、塾でも有名な秀才である。同じ中学校の同級生から「何でおまえ塾に来てるんだよ、必要ねだろう」と言われるくらい、必要なさそうな生徒である(・・・笑い)。しかし塾の空気感が気に入ったのか、休まず来てくれる嬉しい生徒である。

プリントが終わり唖然とする事実が発覚した。水の電気分解というまったくもって基本中の基本のところで、T君がボンミスをした。2:1で分かれる水素と酸素の電極を反対に覚えていたのである。

「え・・・・・・?」という私の表情にT君も反応した。「やばい反対に覚えていた・・・」とT君。「入試問題でなくてよかったな、気をつけろ」と私。

そして高専の入試が新聞に掲載された昨日、私は驚いた。理科の一問目は水の電気分解だった。電極を間違えれば、一問目はすべて全滅するところだった。

長く塾をやっているとこんなこともある。

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笑うことも出来ず言葉を失った

先週の土曜日、塾生の発言に我耳を疑った。合格エンピツを入試で使ってはいけないと担任の先生に言われたというのだ。

理由は『合格』という漢字が書いてあるからとのこと。怒りを通り越して、さらに虚脱感を通り越して、私は笑うことも出来ず言葉を失った。中学校の名誉のために、またそれを通知してきた○○高校のために名前は伏せるが、ハッキリ言ってアホだ!

もし我が息子が受験生ならそんな学校は絶対受験させない。もちろんそれが事実なら今後塾生の針路指導でその高校を絶対勧めない。単なる中学校の先生の暴走的発言であることを願うのみである。

私が毎年塾生の合格祈願をしに行く奥州市駒形神社では、合格祈願にくる大勢の受験生が合格エンピツを神社より頂いていく。元日などは雪の降りしきる中、一時間以上も並び祈願する受験生もいる。家族が、息子や孫のために買い求める場合もあるだろう。受験生を思う様々な深い思いが、一本のエンピツに込められているのだ。

「合格という漢字が印字しているからダメです」

これがもし学校の方針として出された発言ならば、学校教育者のレベルがあまりにも低すぎる。いたわりとか、優しさとか、祈りとか、学校教育から消えてしまったのだろうか。私は悲しい。

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2009年2月23日 (月)

ラーメン屋さんに学ぶ塾経営

私が頻繁に通うラーメン屋さんがある。この不況に一杯300円ほどで本格的なラーメンが食べられる。連日盛況である。何よりも店員の皆さんの元気がいい。それに注文が終わり料理が出てくるのが速い。そしていつも私の好きなジャズが流れている。店内は禁煙で、携帯お断りの張り紙がある。テレビもない。まさに時代を読んでいるラーメン屋さんである。

塾を営む私にとっても、このラーメン屋さんはとても勉強になる。厨房が見える正面のカウンターにいつも座って見ているのだが、手際がいい。

駐車場に車が止まり客が降りると、すでに店内に入る前から人数分の水がコップに用意される。ラーメンと餃子が時間がたって別々に出てくることがない。店員同士は、料理以外の話はいっさいしない。客との無駄話もしない。

私もいろんなラーメン屋さんに入ってきたが、夜10時を過ぎて、女性の一人客が気軽に入れる店の雰囲気を作れるのはなかなかできるものではない。

私はあるとき、市内である飲食店を営む主と次のような会話をした。

「食べ物屋はいいですよね、リピーターが付けば、不謹慎な話だけれど、お客さんが亡くならない限りやってくる。塾はその点、一年や、長くとも三年のサイクルで生徒が入れ替わる。羨ましいですね」と言うと、主人の言葉が返ってきた。

「かねごんさん、食べ物屋だってそんなに甘くないですよ。開店したものの半年も持たなくて廃業する店はいっぱいあります。10年以上やっているのは、3割ぐらいかな」

まさに我々の塾業界と変わらない存続率である。隣の庭は良く見えるとはこのことだろうか。

その主人はさらにこんな話をしてくれた。

「だしの材料も、調合の割合が同じでも、作る人間が変わると味も変わるし、客も代わるんですよ」

同じ教材、同じ解説を施しても、まったく生徒の理解度は一人一人全く違う。ラーメンと塾生を比べるのは不謹慎だけれども、マニュアルはあっても役に立たないことのほうが多い。

私が行くラーメン屋さんのマニュアル本があるのならば、是非見てみたいかねごんである。

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2009年2月22日 (日)

叶わなかった夢

家が決して裕福じゃなかったので、子どもの頃から親に何かをねだるということがなかった。中学校から高校にかけては、楽器やレコード等欲しいものがあればバイトなどをして買ったゆえ、親にお金をせがむこともなかった。

しかし、さすがにどうしようもなく欲しいというものが出てくるのが子ども心で、今までに親にねだったものが三つある。

一つはラジカセだった。小6も終わり、中学校に入る前の春休み、無理やり親を市内の電気屋さんに連れて行き買ってもらった。口実は、中学から始まる英語のためにカセットテープ付のラジオが欲しいというものだったが、もちろん目的はFMから流れてくるお気に入りの曲をエアーチャックし録音することだった。

あのラジカセは本当にボロボロになるまで使った。一番最初に録音した曲は今でも覚えている。カーペンターズのイエスタデーワンスモワーだった。今でもメロディーを耳にすると、ほろ苦いあの頃の風景がよみがえる。

二つ目は小学校一年の時に買ってもらった自転車だった。父が春の種まきのために出稼ぎから戻ってきた時にせがんで買ってもらった。大きくなっても乗れるようにと、買ってもらったのが大人ようだったので、サドルをはずし俗に言う三角乗りをして一生懸命ペダルをこいでいた記憶がある。これも小学校六年生までお世話になった。

中学校は6キロも離れたところだったので、さすがに帰りの山道がきついと思ったのか、ねだる前に父親が変則ギアー付のサイクリング車を買ってきてくれた。本当にありがたかった。

そして問題の三つ目のものだが、実はこれは叶わなかった。何度頼んでも買ってもらえなかった。東京オリンピックが終わった後だったと思うが、レーシングカーのミニカーが欲しくて何度も頼んだのだが残念ながら買ってもらえなかった。

この年になっても、缶コーヒーのおまけにレーシングカーが付いていたりすると、思わず大人買いをしてしまうのは、きっと幼少の頃に満たされなかったトラウマだと思っている。

塾の教室に、ポルシェのミニカーなどを並べて飾って置くと、我社長に「こんなもの勉強に関係ないでしょ!」と言われ撤去されるのであるが、私の叶わなかった夢の残像ゆえ、どうか許して頂きたいと思う少年かねごんであった。

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2009年2月21日 (土)

リーダーの資質~風を感じる力~

オバマ氏がアメリカ大統領に就任し、とうとう私達の同世代がリーダーとして世界の桧舞台に登場した。

彼の演説や言行録に接するたびに、民族を越え、言語を越え、国籍を越え、時代を生きてきた同じ風を感じる。ケネディーの暗殺に始まり、ベトナム戦争の泥沼化とヒッピー文化を少年の頃に体験した風は、やがてボブディランや二ール・ヤングのプロテストソングに啓発され、グローバルな視野を希求してやまない魂の集団を構築していく。

湾岸戦争を経て、何でもありの欲望丸出しの経済優先のまつりごとを嫌というほど見せつけられた我々世代は、人生の成功は、お金だけではないという信念とも言える心の基盤が植えつけられた世代と言ってもいいかも知れない。

リーダーの条件とは、大海原に船出する勇気ではなく、嵐の時にいち早く安全を希求し、寄航する決断力だと思う。同胞の命や安全をいつも第一義に考えられることが、リーダーとして一番求められる資質ではないだろうか。

そう言った意味でも、リーダーの傲慢さや、自信過剰の行動は、時に舵取りを誤ってしまうことになり、船は沈没してしまう。リーダーにとって謙虚さと冷静さがリーダーの生命線であり、同船者を安全に目的地に導く灯台の光である。

風を感じなければならない。風見鶏的な都合の良い風だけを追い求める、どこかの国の政治家サン達には、今大切な風が吹いていることなど知るよしもないだろう。

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ギター弾き語りアーチストベスト5

塾、予備校ブログランキング参加1周年を記念して、今日は私かねごんがかってにセレクトした『ギター弾き語りアーチストベスト5』を紹介させていただきます。重々異論もあるかと存じますが、約半世紀生きてきた私の音楽の嗜好性というところで、お付き合いください。

第5位 アート・ガーファンクル

第4位 エリック・クラプトン

第3位 ボブディラン

第2位 二ールヤング

第1位 ジャクソン・ブラウン

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2009年2月20日 (金)

雪の中で考えたこと

080510_085853 今朝は猛烈な雪だった。写真は先ほど写した我が家のまわりの風景である。どこが道路か田んぼか分からなくなってきている。

最近は市の予算もないようで、山の中の我が家の方までは除雪車がやってこない。仕事で疲れた目をしょぼしょぼさせながら、トコトコ軽トラックを運転して今日も20キロ近く離れた塾のある下界の町に向かうのだが、いい加減雪も飽きてきた。本当に春が待ちどおしい。

一昨日、『倒れたら起きればいい』という記事を書いたのだが、様々な場所で様々な反響を頂いた。

「私は1年に18回くらい、塾生に学校の先生にならなっかた理由を聞かれる。いつも回答をはぐらかしてきたが、今日は本音を言おう。それは通信簿をつけるのが嫌だからだ。ちょっと勉強をして70点の子どもは4がつく。すごく勉強をして30点の子には2がつく。おかしい。そんな評価はおかしい。そのような評価をずっと続けてきた学校教育ってなんだろう。不思議だ。」080510_090311

という内容の意見を書いた。さらに補足をしたい。

私の記事を紹介していただいたりんご先生のアンテナ日記http://d.hatena.ne.jp/ringojuku/にもコメントをさせていただいたのだが、人間の能力は、皆平等だというとんでもない幻想から教育をスタートしてしまった過ちが、「頑張れ、やれば出来る!」という無責任な励ましの連呼を生じさせ、子ども達の能力を逆に奪い去ってきたような気が私はする。

いつも私が言っている「勉強が出来ないのも個性だ」という言葉の真意は、それぞれの人生にはそれぞれのテーマがあるということだ。生まれてきた目的と言ってもいいかも知れない。

子ども達は入試のために例えば数学や英語を一生懸命勉強しているが、机上の学問に縛られてしまい、自分が本来やらなければならない心の欲求(魂の欲求といってもいいかも知れない)を忘れてしまっている人間が多いのではないかと言うことだ。

所詮人間が便宜的に作った教育制度だ。変革、変革と旗印を掲げても、ここ50年なんら本筋は変わっていない。こんなに劇的に時代が変わってもである。

音楽の環境を眺めて欲しい。レコードを蓄音機で聴いていた私の子ども時代から考えると、今の音楽環境はとんでもない進化を遂げ、世界中の音楽を自宅にいて瞬時に聞くことが出来る。

蓄音機の音をいいと言う人は確かにいる。しかし、教育だけが蓄音機のままというのはいかがなものだろうか。特に現在の子ども達の精神性を、半世紀前の教育論や教育心理論で何とかしようと頑張る教育者がまだおられるが、インディゴ世代とかクリスタルチルドレンと言われる繊細な今の子ども達は、それらを拒絶こそはしないが、大いなる違和感を持って眺めていることは間違いない。

こんな吹雪の日に聞きたくなる曲がある。『風に吹かれて』。

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2009年2月19日 (木)

30年のお付き合い

080925_085243 茶の間にDIATONEのスピーカーが置いてある。30年前ほどに買った物だ。ウーハーは15年前ほどに壊れて、私が骨董屋から買ってきた2500円のわけの分からないメーカーのものに取り換えた。抵抗値がドンピシャだったので、それなりの音を出している。

知人や親戚の子ども達が遊びに来ると、スピーカーを指で押して遊ぶ。ゆえに高音用のツィーターはボコボコ、ウーハーの真ん中はぺこりと陥没している

昨日みかみ塾の本田屋のMr.Honda先生http://mrhonda.jugem.jp/より、受験応援ソング『サクラダナミダ』のCDが届いた。塾生には本田先生の塾はこの時期忙しくて大変だから、わくわく日記に貼り付けた本田先生のユーチューブhttp://daiken.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-6740.htmlで我慢しなさいと言ったのだが、「だって希望者には発送しますって、本田先生のブログに書いてたよ。かねごん先生のライブの時に、本田先生花の電報までくれたじゃん。先生友達なんでしょ。お母さんも、私の友達のお母さんも欲しいって言っているから、先生お願い本田先生に頼んで」と駄々をこねられてしまった・・・・・。

本田先生本当に恐縮でした。これで塾生も本望だと思います。一方私の方は先生の曲をこんなボロボロのスピーカーで聞いています。申し訳ない限りです

本田先生のクリアーな透明感のある曲を聴くには我が家のオウディオは散々であるが、何とか昔のジャズを聴くには、擦り切れた音が出てちょうどいい感じではある。そんなわけで、今日はこのボロボロのスピーカーで私が日頃聞いているArtBlakeyの曲を紹介します。それと本田先生の先日紹介したユーチューブとは別バージョンの映像で「サクラダナミダ」をご堪能してください。

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2009年2月18日 (水)

倒れたら起きればいい

時代が加速していく。めまぐるしく行き交う人の波に流されるかのように、人々は進むのだが、果たして本当の目的地に向かっているのだろうか。

酔っ払った大臣が醜態をさらけだし、今日も詐欺師たちはお金を騙し取る算段をする。毎日印刷される造幣局のお金たちと、そのお金のために命までも危うくなっている人々。酔っ払いの怒声のように当たり構わず鬱憤を晴らせばいいのだけれど、それも出来ないで鬱積していくストレス。

人生は何度転んでもいいし、何度つまづいてもいい。立ち上がればいいだけだ。骨折していたら病院に行って治療をしてもらえばいい。打撲なら湿布をすればいい。恥ずかしかったら笑ってごまかせばいい。それだけのことじゃないか。転んだら埃を払って、たちあがればいい。

それにしても、倒れた後を踏みつけられるのは厳しいから、やっぱりなるべく早く起きたほうがいい。私はいつも倒れてしまった時はそうしている。物理的にも精神的にも。

倒れる理由も色々あるだろう。信じていたもに裏切られるのが一番辛い。友人に裏切られ、お金に裏切られ、家族に裏切られ、しまいには神様にも裏切られ、死にたいなどと嘆く人が多い。しかしだ、裏切られる理由を考えないで自爆するのは愚の骨頂だ。

与えることをしないで、いつも権利や欲望をさらけ出してはいないだろうか。目にしたものや珍しいものをいつも欲しがり、手にした瞬間から飽きていく。そんな人間が増えてはいないだろうか。

最近日本人の身体が、ジャラジャラしている。さらさらしていない。歩く時も、立ち止まっている時も、耳の奥にジャラジャラと音が響く。ストレスの音だろうか。怒りの音だろうか。諦観の音だろうか。ジャラジャラ音がする。

優しさや、いたわりや、慈しみを持った人間が生きづらい世の中ではあっていけない。努力する人間が蔑まれるような社会であってはいけない。

私は1年に18回くらい、塾生に学校の先生にならなっかた理由を聞かれる。いつも回答をはぐらかしてきたが、今日は本音を言おう。それは通信簿をつけるのが嫌だからだ。ちょっと勉強をして70点の子どもは4がつく。すごく勉強をして30点の子には2がつく。おかしい。そんな評価はおかしい。そのような評価をずっと続けてきた学校教育ってなんだろう。不思議だ。

塾は通信簿をつけなくていい。私の塾はレベル分けなんてない。志望校分けもない。トップの子とびりの子が仲良く勉強している。自分で言うのも変だが素敵な塾だ。

実は今日はいろんなことがあって、ストレスが溜まっていた。このブログを書いてすっきりした。よ~し、お休みなさい。

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カミングアウト

カミングアウトと言っても、テレビに出ている某先生のように、自分がおねーキャラであるとか、実は塾教師をやっているがもとは組合員だったとか、残念ながらそういった類のカミングアウトではない。

もうすでにご存知の方も多くいらっしゃるが、我塾ではシュタイナー学のエッセンスをちりばめた幼児及び児童の指導を行なっている。『風と虹の教室』http://kazetoniji.cocolog-nifty.com/がそうである。

シュタイナー学を語るにはどうしても避けて通れない問題がある。それは輪廻転生の問題である。前世や未来世を肯定し受け入れなければ前に進めない教育思想がシュタイナー学には多く点在する。

シュタイナー学というと、人智学http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%99%BA%E5%AD%A6のような霊学がクローズアップされ、何か胡散臭い宗教の類のようなイメージを持たれてしまっている教育者も多い。しかしシュタイナー学の本質は、子どもの成長と共に子どもが開花して行く芸術性や音楽性を、キリスト教学や自然科学のエッセンスを基にして、宇宙や地球のリズムに調和させ育んでいく教育である。色を感じ音を感じ、そして風を感じる教育と言ってもいいかもしれない。

私は人間の魂の問題を以下のように考えている。

人間の魂は愛という磁場にひきつけられ、まるでDNAの螺旋階段を登るように宇宙を駆け上り進化していく。地球での何度かの転生の中で、学び終えた命はやがて覚醒し、違うステージ(次元)に向かう。行き着く場所は、キリスト教が言うところの天界であり、神の座であり、仏教が説くところの阿弥陀如来の光の中かも知れない。

我々が住んでいるこの地球は、魂の修行の場であり、サン=テグジュペリの『星の王子様』のように、愛(神)を求め宇宙を旅する旅人のような気がしてならない。

人間の一生は一回きりで、あの世も天国も何もないと思われる方には荒唐無稽なほら話にしか思われないかも知れないが、人間という存在を単なる知識を持った動物と考えるならば『霊長類』という言葉は、我々の分類表の中には存在しなかったのではないだろうか。

ネアンデルタール人のお墓の中に、花の種が発見された。死者に花を手向けたのであろう。今生の命を全うし、天国に向かう魂への見送りの花だったのではないだろうか。あの時から数百万年が過ぎた。進化した我々の同胞は今頃、宇宙のどの辺りを巡っているのだろうか。

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2009年2月17日 (火)

人生は繰り返す

仕事に追われ、仕事人間になっていると、いつの間にか家庭を顧みず驀進してしまっていることがある。私などその典型かも知れない。

よそ様の子どものことは分かっても、自分の子どもはほったらかしで、さっぱり分からない。家族旅行をしないとか、一緒に食事を取らないとかそんなことじゃなくて、精神的な繋がりがうまくいかないことがやはり痛手だ。

先日メールで友人の学び舎主人にも愚痴ってしまったが、塾教師を辞めたいと思ったことは何度あっただろうか。毎日毎日365日、家と塾の往復の日々。いつも先生と呼ばれるゆえ、いつも先生を演じる日々。塾とは別の道を逆行し、今日はどこか遠くへ行ってみたいなどと思うのだが、午後2時過ぎには、塾の鍵を開け、転送電話を解除し、教室の机に座っている自分がいる。

体調がすぐれず午前中寝ていても、出勤時間になると身体がかってに起きだし、塾に向かっている。病気だ・・・。心の中では塾生のため、家族のためなどと辛い自分にはっぱをかけるようにつぶやいているが、所詮は自分のためなんだろうなと思う。

塾生や保護者の皆さんに偉そうに日々アドバイスをしているが、実は自分が苦しくて、アドバイスを仰ぎたい時だって多々あるのだ。何千冊本を読んだって、何百人生徒を指導してきたって、何十年生きてきたって、日々煩悩の嵐は吹き荒れるのだ。自分の器の小ささに愕然とすることばかりだ。情けない。

今週期末対策がある。春期講習の準備が始まる。新学期のカリキュラムの作成をしなければならない。入試直前対策試験の作成もある。プライベートでは納税組合長として本年度決算報告をしなければならない。神社の総代として、年度会計報告がある。そして確定申告が始まった。これだけではない。農家である私は春の種まきの準備にとりかかる時期でもある。長男は就職活動が始まる。

仕事の山を見るだけでくらくらしてくるが、これとて毎年こなしてきたことだ。今更驚くことではない。しかし、同じじゃないことが一つある。それは確実に年を取ってきたことだ。これからはうまく仕事の量を減らすことを考えたいと思うのだが、増えることはあっても減ることがないのが現状だ。

ふと今の状況をどっかで経験をしたことがあったな~と思い至った。中学3年の時に、生徒会やら、合唱のまとめ役や、文化祭ライブや、弁論大会や、部活の部長やら、すべてを引き受けて、アップアップになっていた自分がいた。

高校受験をみごと失敗した時、あの状態じゃ無理だったろうなと、のたもうて頂いた先生がいたが、私にそれらをやらせたのはいったい誰だったのかとふと考えると、愕然としてしまう。

同じ轍は二度と踏みたくないと思いつつ、また人生は繰り返す。学習能力のないかねごんである。

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2009年2月16日 (月)

エルサレム賞受賞

【エルサレム15日時事】作家の村上春樹さん(60)は15日、イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」を受賞し、エルサレム市内の会議場でスピーチを行った。村上さんは、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ侵攻を批判、日本で受賞をボイコットすべきだとの意見が出たことを紹介した。
 村上さんは例え話として、「高い壁」とそれにぶつかって割れる「卵」があり、いつも自分は「卵」の側に付くと言及。その上で、「爆弾犯や戦車、ロケット弾、白リン弾が高い壁で、卵は被害を受ける人々だ」と述べ、名指しは避けつつも、イスラエル軍やパレスチナ武装組織を非難した。 2月16日時事通信

『エルサレム文学賞』は1963年から始まり、個人の自由や尊厳、政治をテーマにした作品を著した優れた作家を対象に、2年に一度贈られる賞である。過去の受賞者の顔ぶれを見ると、バートランド・ラッセル、スーザン・ソンタグ、アーサー・ミラー などそうそうたるメンバーである。

村上春樹の作品は大好きで、ほぼ全部読んできたが、還暦を過ぎても彼の文章は20代の若々しい感性のままで、ほろ苦い青春の余韻と少年のような清涼感あふれる文体はいまだに衰えない。

イスラエルの抱える問題の奥深くに横たわる、歴史と宗教の溝は、人類が抱える人種や宗教問題の縮図でもある。永遠に続けられてきた紛争や戦争が、神という誰もが否定できない看板を楯に行なわれてきたことが、大きな悲しみであり、贖罪(しょくざい)である。

いつか村上文学が、人間が希求する神の本質をしたためる日が来る予感がするのだが、今回の受賞を機に、それが加速するような気がする。

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塾生投稿第二弾

     『大験パワー』

私は一月十九日に学院を合格することが出来ました。その時、すごく嬉しくて泣いてしまいました。

なぜ学院にしたのかというと、他の学校にないコース別の授業が受けられ、将来は福祉関係の仕事につきたいと考え受験しました。

私は自己推薦で受験したので作文と面接でした。

作文の練習では、かねごん先生が一生懸命に私に教えてくれたおかげで、コツを掴むことができ、原稿用紙いっぱいに書けるようになりました。

色々な題をだしてもらい、力をつけることが出来ました。

私が塾を辞める時に、かねごん先生が「色々な事頑張れ」と言ってくれて、とても嬉しかったです。

その時私は、受験が嫌で何もやる気が起きない時だったのですが、その言葉のおかげで、自分を応援してくれる人もいるんだから頑張ろうと思うことが出来ました。

受験が近づいて来た時に友達から、「先生から合格鉛筆預かってきたよ」と言われたときに、かねごん先生に力をもらった感じがしました。

受験の日に、合格鉛筆を見て、頑張るぞと気合が入りました。先生に教わったコツをいかして作文を書くことが出来ました。

私が学院に合格できたのは、先生のパワーのおかげだと思っています。最初に友達の勧めで大験セミナーにきた時は、面白い先生だなと思っていました。

塾に慣れてきた頃に、私のちょっとした悩みを聞いてくれたり 面白い事を言ってくれたりした時に、ものすごく優しい先生だと思いました。

二ヶ月ちょっとで辞めてしまいましたが、大験セミナーに来てよかったと改めて思いました。

どこの塾に行っても金田先生みたいな先生はいないと思います。

先生のパワーは、私に力をくれました。先生には、とても感謝しています。

大験セミナーは最強です。 笑

(かねごん)

Aさんは雪の降り積もる中、お母さんの車に乗せられてわざわざ『大験セミナーわくわく日記』に投稿しますと言って原稿を持ってきてくれた。指導が終わり、教室でじっくり読んだ私は、不覚にも涙がこみ上げてきた。高校に受かった喜びが真摯に伝わってくる、こんなに純朴な文章を見たことがない。塾教師を続けてきて良かったと思う一瞬である。

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2009年2月15日 (日)

持ち込み原則禁止

岩手日日新聞2月14日

一関市教育委員会、小中学生の携帯電話持込み原則禁止

携帯電話の取り扱いに関する文部科学省の通知を受け、一関教委は小中学校における基本的な指導方針をまとめた。教育活動に直接必要ない物として、校内への持込を原則禁止とし、情報モラル教育の充実や「ネット上のいじめ」対策の徹底なども求める。近く市内五十九の小中学校全校に文章で示し、取り組みを促す。

市内に於いて、インターネットのいじめに関する保護者からの相談や問い合わせは、二十年度一件も寄せられていないとの報告もなされた。

都市部に比べ、インターネットの普及率はそれほど高い地域ではないが、中学生の携帯電話の所有率は高くなっている。公衆電話の多くが市内から姿を消し、子ども達が自宅に連絡を取ることが困難になってきた昨今、電話会社の公衆電話の再設置を促したい。

私も携帯電話を破棄し、7年ほどになるが、公衆電話を探すのが非常に困難になってきている。自宅から国道4号線を利用して塾に行くのであるが、20キロ弱の道のりの中、公衆電話のボックスは3箇所だけである。そのうち一つは故障のまま一年間ほど放置されている。

携帯電話の出会い系サイトを閲覧したことがあるという小中学生が、40パーセントに及ぶという記事をかつて読んだことがあるが、表面化しない危険なボーダーラインをさまよっている児童や生徒がいることは確かである。

これは小中学生に限るだけでなく、高校生に於いても何らかの対応は必要である。一部の進学校で実施をしているが、朝のホームルームで、携帯を全生徒から預かり、放課後に返却するシステムをとっている高校がある。

学校の先生が、授業の合い間に職員室で一生懸命メールを打っている学校では無理かも知れないが・・・・。

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寿命が3年くらい延びたような気がする

自分の若き頃を回想することが多くなると、ぼちぼち中年も過ぎ初老に近づいてきた証拠なのだそうだが、最近どうも自分の過ぎてきた人生のターニングポイントを振り返ることが多くなった。

ジャズを聴きながらこのブログの原稿を書いていたりすると、記憶から完全に消し去られていた風景や言葉や、そして昔の感情が急に訪れたりする。

20代の頃、薄暗いジャズ喫茶で苦いコーヒーをすすりながら読んでいた本の表紙のザラザラ感や、バイト先で私に子育ての苦労をこぼしていたパートのおばさんの表情などが、脈絡もなくよみがえって来たりする。

袖すりあうも他生の縁と言うが、生きてきたこれまでの人生でどれだけの人間とかかわってきただろうか。小学校、中学校、高校の同級生、大学時代の仲間、塾の同僚、そして多くの教え子達。間違いなく触れ合ってきた人間の数だけドラマはある。そして共有してきた時代の中で、自分が多くの人たちによって励まされ育てられてきたことを実感する。

誰かに期待されることや、自分が誰かの役に立つことができるという想いが、人間が生きて行く大きな動機になっているような気がする。それがあるからこそ人は生きる価値を見出せるのではないだろうか。

そういう意味では、このブログとて、何がしかの役に立っているのかもしれないという幻想のもとに書いているわけであるが、「毎朝、新聞のコラムを読む感じで、PCにスイッチを入れかねごんさんのブログを読んでいます」などと保護者の方からお言葉を頂いたりすると、なんか寿命が3年ぐらい延びたような気がして、正直嬉しい。

先日も、某学校の先生に、「同僚の先生方と、かねごんさんの記事を読んでおります。楽しみにしています」などという恐縮極まりない挨拶を頂いたりした。

40歳を迎えた頃、日々塾で感じてきたことをいつか文章に残したいという強い想いがあった。それがブログという形で現実になっている今、驚いているとともに、文明の進歩に感謝するかねごんである。

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2009年2月14日 (土)

テトリス

落ちてくるブロックを瞬時に移動させ、収まるべき場所に積み重ねていくおなじみのゲームテトリス。誰でも一度はやったことがあるゲームではないだろうか。

高校入試の願書提出状況を毎年眺めていると、不謹慎かも知れないが、このテトリスのゲームを思い浮かべてしまう。倍率や自分の学力を考え、それぞれがそれぞれの高校を受験し落ち着いて行く。決してそのことを悪いと言っているのではない。

近年のように不況が長引くと親の経済力を心配し、私立を避ける傾向があるのは仕方がない。ゆえに危険を冒さず、難しいと言われれば、素直に志望校変更をする受験生が多い。

しかしである。志望校という字をよく見ていただきたい。志す学校と書いてある。志とは、自分の夢であり、希望であるはずだ。たやすく変えるべきものではない。若いときに冒険心を持たずにいつ持つのだろうか。自分の能力をかってに決め付けてはいけない。

知っているだろうか。人は数十億ある脳細胞のうち、数パーセントのみを使うだけで命が尽きていく。ほとんどの人間が、世の中の常識とか、社会通念の呪縛の中で、自らの進化を止めてしまうのだ。

「一ヶ月で点数を100点上げられますか?」たいていの人はNOと答える。私は違う。本人が本当に上げたいのなら、上げられると思っている。はったりでもなんでもない。一日五時間自己学習をするとして、30日なら150時間の勉強量になる。

自分の能力を軽んじてはいけない。君達はとんでもない能力を秘めている原石だ。中学生のうちから自分の能力を過小評価するのはやめようじゃないか。

かつて塾生の90歳になるおばあさんが、脳梗塞で利き手の右手が不自由になった。そのおばあさんは、これからの人生のためにと左手で習字練習を始めた。90歳のおばあさんがである。あえて尋ねたい。君達はいくつだい。

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2009年2月13日 (金)

県立高校の倍率と塾の展望

今日の朝刊に、調整前の岩手県公立高校の倍率が掲載された。市内は稀に見る低倍率である。

一関第一高等学校、普通科、理数科、1.05倍(+11)

一関第二高等学校 、普通科、1.04倍(+8)

一関工業高等学校、電気、0.66(-13)、電子、1.03倍(+1)、電子機械、1.08倍(+3)、土木、0.89倍(-4)

花泉高等学校、普通科、0.95倍(-4)

大東高等学校、普通科、0.86倍(-4)、情報、1.08倍(+3)

千厩高等学校、普通科、1.01倍(+2)、生産技術、1,26(+10)、産業技術、1.03倍(+1)

岩手県全体を眺めても、68校129学科のうち、56学科が定員割れで、6学科がちょうど1倍の倍率、約半数の県立高校が全入の時代を迎えた。県内の平均倍率は1.04倍である。

この状況を我県の教育関係者はどう見ているだろうか。県立高校の再編統合が進む中、ここ10年の間に、市内だけでも三つの県立高校が消えた。さらにこの公立高校全入時代を迎え、私学のあり方もいろいろな意味で転換を求められている。塾にいたっても存亡の危機が到来している。

ちなみに一関市内の県立高校上記6校の一般入試で、不合格となる生徒は単純計算すると約30名ほどになる。

倍率の低下は勉強意欲の低下に繋がると、危惧する教育関係者の声も多い。しかし、偏差値や大学進学率が完全に序列化されている県立高校に於いて、受験生の差別化は歴然としてあり、落ちる生徒が激減しているぶん、そういった生徒の受け皿になる教育機関の個別対応は、今後少子化が進む社会構造の中で、ますます重要視されていくと考える。

日本経済が冷え込み、就職難の時代だからこそ、専門教科や技術系学科の充実が求められるのではないだろうか。農業や商業系の県立学校がどんどん廃校になってきたつけが、今、普通科定員割れという現状を生んでいると私は考えている。

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コメントに思う

530ほどの記事を更新し、今までに記事に対するコメントやメールを200通ほど頂いた。時に私の記事の分量を遥かに超えるコメントを頂くこともある。

私の拙い記事に対して送っていただいたコメントを、塾から帰ってきて読むのが私の至福のひと時である。様々な感性が私の中に流入する時間である。自分の書いた文章が他人の中でどのような化学反応を起こしえたのか、その返ってくる反応に毎日一喜一憂しているかねごんである。

コメントを頂く9割の方は、どなたなのかを存じ上げているが、1割の方はまったく存じ上げない方々である。せいぜいブログ検索で、都道府県名が判明するくらいで、皆目見当がつかない。どんな仕事をしているのだろうか、お子さんは何歳ぐらいなのだろうか、私と面識がある方なのだろうかと、想像が駆け巡る。

ブログを書き始めるようになって、多方面より、仕事上のアポを頂くようになった。ちなみに今年に入って入塾していただいた8割の生徒さんは、このブログがきっかけで入って来てくれた生徒さん達である。新聞の折込やダイレクトメールのたぐいはいっさい出していない。NTTの電話広告も入れていない。

チラシ代やダイレクトメール代がかからない分、確実に月謝の金額を押さえることが可能になる。そしてこの『大験セミナわくわく日記』のブカツブログはスポンサーリンクがついているため、年間の使用料は0円である。金をかけず手間ひまをかけているというところだろうか。

真摯なコメントを日頃頂くのであるが、塾生の保護者の皆様の中には、結構記事のコメントを楽しみにしておられる方も多く、教室に来てコメントに関するお話しをされる方も多い。

時にコメントの文章のほうが私の記事よりも切れ味があったりして、うならされているかねごんである。

一関一高附属中学校の記事を書いた頃のような、痛烈な反対意見が最近はなくなり、なんとなく寂しい感がしないでもないのであるが、遠慮なく意見を書いていただければ、幸いであります。

本日、岩手県公立高校の倍率が発表になりました。次回は県立高校の役割とニーズに関する記事をしたためたいと思います。

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2009年2月12日 (木)

寺子屋金さん~自己分析~

短気でケンカっぱやく、自分が勝てない相手と分かっていても果敢に挑んでいって撃沈する少年、それが小さい頃の寺子屋金さんだった。

今でも基本的にその性格の本質は変わらない。寄らば大樹の陰をとことん嫌い、一匹オオカミの人生を歩む金さんは、孤独を愛し、哀愁にしたるナルシストである。

したがってきわめて友人は少ないのである。こんな傲慢ちきな金さんにかかわってくれる人間は、よっぽど器の大きな人間であるか、人類愛に富む聖人である。寺子屋金さんがお付き合い頂いている寺子屋の先生方及びソウルメイト(金さんがかってに思っているだけだが・・)の皆さんには本当に感謝申しあげる。

ところでそんな人類愛に富む金さんの知人で、市内千厩の宿場町で伊庄整体を営む伊藤の旦那がいる。金さんがギブアップ状態になったときに、ユンケルよりも天使の微笑みよりも金さんを元気にしてくれるスパー整体師である。

金さんは一昨日その伊藤の旦那の所に、ギターを片手にお邪魔してきた。旦那の整体院には実に静謐な神棚が鎮座しており、産土神が祭られている。その神様に、年頭にあたり、音楽の奉納をさせていただいた。金さん流の祝詞を奏上させていただいたのである。

このブログを読んでいただいている方にはご承知かと存じるが、寺子屋金さんは神様大好きの中年オヤジである。金さんの女房は、バテレンの神様がお好きなようであるが、金さんは八百万の神々のファンである。

時に八幡神を拝し、龍神を敬い、山ノ神を敬愛し、東北の古代の神であるアラハバキ神を信奉し、そして愛読書は聖書と古事記という節操のない神様オタクである。

かっこよく言えば、直感と閃きが金さんの生命線だが、冷静に判断すれば単なるはったり男かも知れない。塾生や保護者の皆さんに、時に3次元を超越するアドバイスをかましてしまうものだから、寺子屋金さん宇宙人説なるものが一人歩きしてしまい、はや20年になる。

金さんの望みは、塾生が受験に合格し、人間として正しい道を歩み、幸福な人生を送ってもらうことである。そのためならば、キリストであろうが、天照大神であろうが、八百万の神であろうがすべてを味方にしたい金さんである。

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2009年2月11日 (水)

ふきのとう

今年初めてふきのとうをいただきました。てんぷらがおいしかった。

犬の散歩がてら、うちのおばあちゃんが採ってきました。岩手ではふきのとうを『バッケ』と言います。バッケの季節がやってくると、高校入試も近づいたなという感が強く,バッケの苦味のごとく気が引き締まります。

バッケの季節は、花粉症到来の季節でもあります。受験生にとって、風邪やインフルエンザはもちろん厄介な強敵ですが、花粉症も集中力を欠如させる点では、期間が長いだけに大変です。

私も花粉症歴20年になりますが、本当に辛いものがあります。私の家の周りはスギの木やヒノキがいっぱいです。花粉の最盛期には煙のごとく舞い上がります。恐ろしい限りです。

ちなみに花粉症に有効なサプリメントはブルーベリー錠剤です。これは効きますね。耳鼻科の飲み薬だけではなかなか目のかゆみが取れない方は是非試してみてください。コンビニで売っている普通のやつでOKです。

ということで今日は『ふきのとう』の名曲「春雷」をお聞きください。う~~なつかしすぎる・・・

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2009年2月10日 (火)

宇宙からのメッセージ

人生に訪れる森羅万象の出来事は、すべて地球や宇宙のからのメッセージだと思えば、単に悲しんだり嘆いたりすることもないのかなと、日々私は考えている。

何の苦労もなく極楽トンボに生きて行くことは、それはそれでいいのかも知れないが、人間の深みを知るという上では、何か物足りない気がする。

時に、若い頃に経験する試練は、大きなチャンスだと考えている。社会に何か大事な役割を担うような人間は、必ずや困難や試練は訪れるものだ。若い頃はただ単に辛い経験と感じるかも知れないが、乗り越えた時に、困難の意味が分かるはずだ。

何も心配もなく、苦労もなく過ごす青春時代というのが仮にあるとすれば、逆に大変な人生ではないかと思う。

私がよく塾の広告文に書かせてもらっている表現に、『人生に壁が生じるのは、その人が乗り越えられるからやってくるのだ』というのがある。困難を楽しめとは言わないが、逃げるだけでは、道は生まれない。

受験も、就職も、恋愛も、そして仕事も、困難があるのが当たり前だ。誰にでも平等にチャンスは訪れる。運がない人がいるとすれば、そのチャンスに気づかないだけだと思う。なぜ気づけないのか、それは大事な時に逃げているからだ。

いやなことに向き合う勇気が今の時代は必要だと思うよ。違うかな。

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2009年2月 9日 (月)

親の思い

親御さんは自分の子供にだけは苦労をさせたくないと考える。しごく当然なことである。こどもを思わない親はない。

塾教師をやっていると、実に多くの教育相談を受ける。「どうやったらこどもが勉強するようになるのか」これが究極の親御さん方の悩み事だ。

いい学校に入って欲しいという欲求より、努力する人間になって欲しいというのが、親御さん方の願いのようだ。長年塾という教育に携わってきて強く思うことがある。それは『こどもは親の映し鏡である』ということだ。

親がいくら立派な大人を演じても、子どもは本質を見抜く。いや正確に言うならば、子どもは親の内面を的確にコピーする。

このブログを多くの学校の先生方や塾の先生方に読んでいただいているが、きっと「上の子はとても素直で勉強が出来たのに、下の子はさっぱりで、言うことも聞かなくて・・・」という種類の相談事を頻繁に受けるのではないかと思う。

私は子どもを育てる時の親の思いが、子どもに表れるのであって、その非常にシンプルな相違の結果が、姉妹や、兄弟の性格や学習能力に現れるのだと考えている。私がかつて『子どもが生まれる順番の秘密』http://daiken.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_3a23.htmlの記事でも書かせていただいたが、生まれてくる順番の性格的な相違というものは確かにある。しかしそれとて、生まれてくる順番が最終原因なのではなく、生まれてきた順番に対する親の思いが反映した結果だと私は考えている。

良いことも悪いことも子どもは親から吸収していく。自分の偽らない心の奥底を覗いてみれば、現実に直面している子どもの問題が見えてくる気が私はする。

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2009年2月 8日 (日)

魂を揺さぶる歌~ブルース~

私の魂を揺さぶるブルースシンガーにロバート・ジョンソンがいる。めちゃくちゃ痺れるギター弾きである。

塾の自習室にCDを置き、心が疲れた時に、瞑想しながら彼の歌を聞く。とても懐かしい感覚があふれ出してくる。前世の記憶だろうか、幼児期にラジオから流れてきた、黒人音楽の残像だろうか、人間が生きて行くドラマをロバート・ジョンソンからひしひしと感じる。

ブルースを歌う理由なんてどうでもいいのかも知れない。お日様が昇って、また夕暮れがやって来る理由なんて誰も考えはしないだろう。それとおんなじだ。

人生は楽しむためにある。そうじゃないだろうか。勉強するのも、学校に行くのも、部活をやるのも、ブルースを歌うのとおんなじだ。自分をクリエートする一つの行為だ。競争はいらない。自分が育っていく楽しみを、自分が感じればいんじゃないだろうか。

青春という時代に生きている10代の若者達が、嫌だなと思うことや、つまらないと思うことの中に、実に多くの学びがある。時に気づくことは難しいかもしれないが、年を取ったときに、果てしない世界が広がっていて、多くの道が続いていたことを必ずや知るだろう。

それはちょうど、私が10代の頃聴いたブルースが、退屈でどうしようもないワンパターンの音楽に感じたように、なかなか本質的な価値や良さは見つけづらいものだ。

自分の感性を磨くことは、他人の痛みを分かってあげるための、最大のプラクテイスだ。それが私にとってブルースを歌う最大の理由かも知れない。

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寺子屋金さんの誕生日

どうでもいいことだけれども、昨日2月7日は寺子屋金さんの10万と21回目の誕生日であった。塾生の竹ちゃんから、ポケットに入っていたチュッパチャップスをもらった。自称宇宙人なので、地球上での実年齢をとうに忘れてしまったが、地球歴においては確実に1才年を重ねたことには間違いない。

先月のテレビで金さんの年齢が暴露されてしまったが、あれはあくまでも地球での仮の年齢であるのであしからず。

この記念すべき日に、寺子屋金さん始まって以来の3姉妹同時入塾があった。

寺子屋金さんには、結構姉妹で入ってくる塾生は多いのだが、一度に3姉妹は珍しい。3人並んで勉強している姿は見ていてもほほえましい。金さんは倅だけなもので、娘さんがいるお父さんがちょっと羨ましいのであるが、娘さんだけのお父さんから言わせれば息子が欲しかったとおっしゃる方が多い。これだけは神様の授かりものなので、重々うまくはいかないのが現実のようだ。

息子といえば、寺子屋金さんが多忙な時、年に何度か金さんの長男に丸付けなどを頼むことがある。彼も彼で違うバイトに日々いそしんでいるので、頻繁には頼めないのだが、「まあ、仕方がね~な~」という感じで手伝ってくれる。

よく知人などに「金さんは寺子屋を倅に継がせるんですかい」などという思わぬ質問がやってくるのだが、200パーセントあり得ない。金さんが軽トラックからキャデラックに乗り換える可能性と同じくらい皆無である。

だいたいこんなに大変で、しんどくて、命が知事丸、あ!間違えた、命が縮まる仕事を息子に継がせたいと思う寺子屋はいないと思う。

誕生日を迎えるたびに、今年も良くぞ生きてきたな~と思う金さんであった。

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2009年2月 7日 (土)

この空気感は

我が塾では小学生、中学生、高校生を時間帯で分けてはいない。完全にオープンの個別指導である。時に曜日によっては、個性もさることながら、さまざまな学年とレベルが絡み合い、私が眩暈を覚えるほどである。

中1年生だけの時間帯や、中2年生だけの時間帯が偶然、もしくは故意に教室内で生まれる時がある。そんな時は騒がしさを通り越して、こども達が爆発することも多々あるのだが、受験生がいれば状況は変わる。

今年は8年ぶりに高3生不在の年だったが、もちろん中3生はいるわけで、一ヵ月後に近づいた県立高校入試を前にピリピリ感はピークに達している。いつもの調子でオチャラケている1,2年生は、私にビシリト叱られる前に、受験生ににらまれ、まるで蛇ににらまれたカエルのごとにすくみあがっている。

中1,2年生と昨年の夏ごろフレンドリーにたわむれていた中3生の面影は今は全く無い。

友達同士で仲良くやって来る中3生も少なくなった。特に男子生徒はつるんで行動することがなくなり、勉強に集中している。私立入試が終わり、県立高校のスポーツ推薦の合格が発表され、県立入試まで残り一ヶ月、受験モードの緊張感が日増しに高まっている。

先日ブログに書いたような、チョコレート云々の心配など要らないようだ。この空気感はひょっとして塾創立以来2度目の志望校全員合格の吉兆だろうか。

我が塾では、一人でも不合格者が出れば、卒業の打ち上げパーティーはやらない、いや、やれない。20年の歴史の中で、全員合格は一回きりだけだ。その時の学年は今年26歳になる。痛恨の敗北を味わい続けてきた。本当に塾生には申し分けないと思っている。

しかし今年はちょっと違う。いい緊張感が漂っている。いけそうな気がする。いや、いける。

私かねごんがブログでお付き合いさせていただいているアーチスト、Mr.Honda先生の受験応援ソングを聴いて頑張って欲しい。きっと最後まで頑張る勇気をもらえるはずだ。

それにしても本田先生の歌声は元気を与えてくれる。素晴らしいの一言だ・・・・・

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2009年2月 6日 (金)

拝啓S先生

先生があちらの世界に旅立って3年半の月日が過ぎましたね。先生の塾で学ばせていただいた5年間は、私にとってかけがえのないものでした。

酒と女とそして野球を愛された先生は、奔放で、団塊の世代を絵に描いたようなガンコさを身にまとい、古き善き時代の塾屋だったような気がします。先生が営まれてきた塾はなくなってしまいましたが、先生のもとで働いた多くの先生方が、今現在塾屋をやっています。

そして私もその一人です。20年前私の送別会で、涙を流してくれた先生のことは今でも鮮明に覚えております。「かねごんがいなくなると寂しいな」とおしゃってくださいましたね。あの時の先生の言葉が、私が塾に行き詰まり投げ出したくなった時、なんど励みになったでしょうか。

先生の告別式に本来なら弔辞を述べさせていただくべきでしたが、その頃私も体調が精神的にも肉体的にも厳しいときでした。今後の塾経営にピジョンが見いだせないでおりました。先生の告別式の日に、昔の同僚の先生方に久しぶりにあい、それぞれの塾経営のお話を伺い、何か吹っ切れるものがありました。

その一つとして、このブログを立ち上げたのもそうですし、本格的に幼児教育をスタートさせたのも、先生とのお別れの後でした。

そう言えば先生は若い頃、テンプターズやワイルドワンズ等のグループサンズが華やかかりし頃、プロデビューをした経験がありましたね。亡くなる2年ほど前の年賀状に、「かねごん先生と音楽のセッションをやりたいね、最近エレキギターをまたやっているよ」と書かれておりましたが、残念ながら実現しませんでした。

可愛いお孫さんが生まれ、これから楽しい余生が待っておられる人生かと思っておりましたが、早々に旅立たれたことが残念でしょうがありません。

先生が30年間塾屋をやってきた姿は、時に反面教師の時もありましたが、常に子供たちのことを真剣に思う情熱にはいつも敬服しておりました。時代が変わり、塾屋の様子も昔とだいぶ違ってきましたが、子供を育てる情熱が一番であることに変わりはないと思います。

先生のもとを巣立って私も20年になりました。私の塾から巣立って塾を営んでおられる先生もいます。面々と塾屋の血は受け継がれて行くのでしょうね。

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2009年2月 5日 (木)

これはやばいぞ!!

私の次男が通っている中学校の図書館便りが届いた。後期の図書委員が選んだ「読みたい本」のリクエストで新しく購入した本のリストだった。

畠中恵     アイスクリン強し

機本伸司    神様のパズル

海堂尊      ナイチンゲールの沈黙

野村美月     ”文学少女”と月花を孕く水妖

乙一        死にぞこないの青

長嶋有      僕は落ち着きがない

早見和馬     ひゃくはち

深川峻太郎    キャプテン翼勝利学

辻秀一       スラムダンク勝利学

有川浩       別冊図書館戦争Ⅱ

小野田博一    13歳からの論理ノート

山田悠介      オール2

長谷川安宅     ミツメテイタイ

小野不由美     くらのかみ

大村あつし     カイくんのきもち

と眺めてきて、私は途方にくれた。一冊も読んだものがない。これでは今時の中学生と読書体験が共有できないわけだ。困った・・・・・。

作家名も正直申しあげてはじめて見る名前ばかり、息子は結構読んでいる作家のようだが、私はギブアップ状態だ。

これらの作家の作品を同業者の先生方や学校の先生方はご存知だろうか、知らないのはひょっとして私だけだったりして、う~今日はショックで眠れそうにない。

誰か私を励ましてくれるコメントを・・・・・。

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詩のようなもの

     卒業      作詞・作曲 byかねごん

1 

放課後にファミレスで待ち合わせたあの頃

たわいのない話に笑い転げていたね

夢を語り合えばすべて叶うと信じてた

はにかむこともなく愛を信じていた

たそがれ時に灯がともり

つなぎあった手のぬくもり

抱きしめた震える君の肩

ただいとしかった

時は流れて今思い出のかな

あの青春の日々に君にあったこと 忘れない

河川敷公園で二人ベンチに寄り添い

イヤホンわけあって暮れ行く空ながめていたね

橋の欄干から飛ばしたレシートの折り鶴

その君の祈りを風だけが知っていたのか

卒業まじかの文集に

したためた君のうた

二人の別れがさりげなく

つづられていた

時は流れて今思い出のかな

あの青春の日々に君にあったこと 忘れない

塾生から、この歌はかねごん先生の実体験ですかと聞かれるが、二十歳まで女の子の手を握ったこともない硬派(?)な私の若き青春時代の願望の歌である。

塾のそばを流れる磐井川の河川敷公園は、暖かい春がやってくると市内の高校生のカップルが集う。そんな若者達を見ていると、部活と音楽に明け暮れていた自分の高校時代が、まぶしくもあり、また切なくもある。

世の中はもうすぐバレンタインである。昨年市内の某中学校は、持ち物検査を実施し、チョコレートを没収した。生徒達はちょ~ブチギレテいたが、この手のことには学習能力を発揮する中学生達、どんな作戦を練っているのだろうか。

自習室でこそこそと相談していたのは、きっとバレンタインの作戦だろう。ところで受験生の皆さん、この時期の恋愛は深入りするととんでもないことになりますよ。ほどほどに・・・・。

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2009年2月 4日 (水)

ちょっと疲れ気味ではある

昨年の今頃は、胃痛のためダウンしたが、今年は何とか調子を保っている。昨年の九月、中三及び高三生の入塾テストの実施を発表して以来、例年のような駆け込み受験生の入塾が減り、落ち着いた受験指導が出来たような気がする。

その分ストレスも最小限に抑えられ、体調もいい感じなのかもしれない。ちょっと調子に乗って、今後受験学年は、四月よりすべて入塾テストによる許可制にしようかと実は考えている。

優秀な生徒を集めようと言う魂胆では決してない。中学受験を希望する六年生が、小学校4年生の漢字が読めないとか、中学三年生になるのに正負の計算が出来ないとか、大学受験を希望する高三生が、疑問詞のwhoと関係代名詞のwhoの区別がつかないとか、・・・・そういった生徒の指導をがむしゃらにやってきた私の身体がぼちぼち悲鳴をあげてきているのである。

年を取ってくると、年を取ったなりの指導というものがある。20代、30代の頃は、生徒達より私のほうががむしゃらに突き進んでいたが、50も近づいてくると、やんちゃなことばかりやってもいられない。大人としての理性(・・・笑い)を保ちつつ、今後も体力が続く限り指導教務を担当していきたい。

そのためにも私の体力をマックスに消耗させる強烈な個性の生徒とのガチンコ勝負は、ぼちぼち潮時かなと思っている。ドスをきかせ、剛には剛で征する指導はそろそろ限界だろうと思う。正直言うと、切れ役もちょっと疲れ気味である。

私があこがれる永遠のロック少年、矢沢永吉はもうすぐ還暦を迎える。いまだにパワーは、昔の永ちゃんそのままだ。う~なかなか永ちゃんのようにはいかないかねごんである。

それにしても若い頃の矢沢はかっこよかったな。今もだけれど・・・・。

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2009年2月 3日 (火)

教育の根底にあるものは・・・

旧約聖書のイザヤ書第四十六章、四節に『わたしはあなたがたの年老いるまで変わらず、白髪となるまで、あなたがたを持ち運ぶ。わたしは創ったゆえ、必ず負い、持ち運び、かつ救う』という神の言葉がある。

人間は年を取ると、体力が落ち、無理が利かなくなる。当然のことだが、人の役目になるどころか、人の世話になり生きる状況が生まれてくる。知力、体力、財力あるものが弱者を救い、援助する社会機構がなければ、おのずと老人や弱者は生きてはいけない。

私は教育の根底にあるものは、決して競争などではなく、いたわりであると思っている。

『世界不況』といわれる経済不況が押し寄せてきたが、私は視点を変えれば、一極に集中していた富が、グローバルに配分され始めてきた結果であると考えている。

今まで富を謳歌してきた欧米や日本という国が、発展途上の国々の多大な犠牲や貢献によって保たれてきたものだと考えている。地球上に住む人類すべてが、幸福に暮らす権利を有していることは言うまでもない。

貧困に喘ぐ国々を救うものは、決して恵みの感覚であげる援助金ではなく、自立支援を促す教育の援助である。自分達がなぜ食べるものがないのか、なぜ病気になって死んでいくのか、なぜ紛争が続くのか、なぜ・・・・の解決策を自らの哲学と、実践で切り開いていく叡智が必要なのである。

今の日本も同じである。他人を搾取して利益を得ようとする経済理念では、これからの時代は無理なような気がする。1000円のものを売って相手が1000円の代価にあった恩恵を得るのではなく、1500円や2000円の利益を得るようなものでなくては、お金と物が流通しなくなっていくのではないだろうか。

我々の塾も同じだと考えている。10000円の月謝を頂いて、10000円分の教科を教えるのは当たり前で、プラスアルファーが二倍も三倍もあってこそ、生徒や保護者のニーズにこたえられるのではないだろうか。

イザヤ書の『必ず負い、持ち運び、かつ救う』という神の言葉を代行するのは、言わずもがな我々人間である。

仕事がないのも、お金がないのも、学歴がないのも、結婚が出来ないのも、決して世の中のせいではない。思いと、信念と、言葉と、勇気が足りないだけだ。

相手に対するいたわりや、優しさが、言葉と行動になった時、学校で学んできたことがはじめて役に立つ。いくら難しい公式を覚えたって、知識を溜め込んだって、それがなければ言葉は悪いが単なる自慰行為だ。

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2009年2月 2日 (月)

久しぶりのブログサーフィン

昨日数ヶ月ぶりにブログサーフィンを数時間ほどやった。100近くの塾の先生方のブログを読ませていただいた。ブログの読みやすさ、記事のレイアウト、そして記事の指向性、塾そのものの宣伝の仕方、とても勉強になった。

ぜひリンクを貼らせて頂きと思った先生のブログもいくつかあったが、入試指導の追い込みのあわただしい中、私ごときのメールで煩わせるのも失礼かと思い控えさせていただいた。春期講習後にでもお願いしたいと思っている。

どうしても教育ブログを読んでいて気になることがある。学校の先生方は仕方がないにしても、教育者である方が、自分の所属する塾なり予備校の所在をいっさい明かさず、コメント拒否、メールアドレスも公表せず、一方的に学校批判や教師批判、もしくは同業者を批判するやり方はフェヤーではない。

個人的な教育批判をブログに記す方は、それなりの自己開示をやっていただきたい。その勇気がなければ控えるべきではないだろうか。教育ブログを2チャンネルの掲示板のような無法地帯にしてはいけない。

私はブログのプロフィール内に、塾の宣伝を兼ねて、塾の住所、電話番号、アドレスをばっちり書いている。ゆえに日々様々なステキなメールを頂く(・・・笑い)。時に塾宛に様々な郵便物がやって来る。

私のブログを読んだ方が、「是非この本を読んでください」と本を送ってくださったり、「私のCDを塾生に聞かせてください」と、ロックな若者が曲を作って送ってきたり、塾とはまったく関係ないテレビ企画のファックスが舞い込んだり、「塾長先生の推薦があれば、当大学では入学を認めます」などという実に怪しい書面が塾に届いたりする。

迷惑と言えば、確かに迷惑なのも多々あるのだが、多くの社会勉強をさせてもらっていることは事実である。・・・・一番迷惑と言えば、塾のメールボックスに送られてくるアダルト系のメールの山であるが、ひとさし指の運動のつもりで日々消去にいそしんでいるかねごんである。

ブログを読んで感じることは、発信者の思考が、一つの事柄を見る角度や地域性、時代、そして見ている方の感情や感性で、光のようにさまざまな屈折や反射をするものだということだ。

私など、とりとめのない乱反射ばかりでどうしようもないのだが、多くの先輩ブロガーの皆さんには日々多くを学ばさせていただいているかねごんである。

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2009年2月 1日 (日)

ほでなす父ちゃん

私の住んでいる田舎には実に多くの方言がある。関東以南にお住まいの方が、生粋の岩手県人のお年寄りの会話を聞いたならば、字幕スーパーなしでは理解できないだろうと思う。

数多くある方言の中に、『ほでなす』という言葉がある。例えばこんなふうに使う。「おらいの父ちゃんいつも酒ばっかり飲んでほでなすだ」。『ほでなす』という言葉は、常識がなく、無理難題を言う扱いにくい人という感じの形容詞である。

かつて教育講演会を頼まれた時に、主催者側より「どのような題目でお話しされるのでしょうか」と言われ、なかなかいいタイトルも思い浮かばず、「ほでなす父ちゃんの子育て奮闘記」でなどと、ドサクサ紛れに答えてしまったことがあった。

講演当日某小学校の体育館に入っていったところ、壇上にでかい垂れ幕が掲げられており、『ほでなす父ちゃんの子育て奮闘記』などと大書されていたものだから、照れるやら戸惑うやらで、困ったものだとあせってしまった思い出がある。

いつものことで、原稿用紙などで講演内容を吟味していなかった私は、垂れ幕の題字を盗み見て、冷や汗ものだった記憶ばかりで、話した内容の七割ほどは完全に忘れてしまったが、「父親はほでなすでいい、子どもに切れるならとことん切れて、後は一杯愛してあげてください。息子さんや娘さんに、うちの父ちゃんほでなすだから、ちゃんとしなきゃぐらいに思われる父ちゃんでいい」などと分けの分からない結論を述べて壇上を降りた記憶がある。

後日送られてきた感想アンケート資料に、「とてもためになりました」「例年ならこっくりこっくりしてしまう教育講演会ですが、寝ないで最後まで聞けました」、などの絶賛の声を頂いた(・・笑い)。

だいたい下ネタと切れネタははずれがない。タネを明かせばそんなところである。

言わば私もほでなす塾教師である。中学生や高校生の男子生徒の前では、保護者の方には絶対聞かれてはいけないようなオヤジネタの話を頻繁にする。こども達は爆笑の嵐である。

「家に帰って今の話するなよ」などと、脅かしているかねごんであるが、きっとしているだろうな・・・・・

保護者の皆様、私かねごんは、ほでなす父ちゃんです。お許しください・・・・・

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猛吹雪

090131_130154 今年一番の冷え込みとなり、終日猛吹雪であった。

塾の二階から川土手の写真を撮ってみたが、一面の銀世界などと言うロマンチックな表現は程遠く、ブリザードの嵐で、ちょっとでも窓を開けるものなら凄まじい勢いで雪が吹き込んできた。

塾生も大変だが、雪で視界が閉ざされた道を送ってくる親御さんも大変である。本当に春が待ちどおしい。

090131_104944 そんな吹雪の中、今日は高2の女子生徒で茶道のたしなみがあるTさんに、ちょっと休憩を入れてもらい、受験間近かの中3生に自習室でお茶をたててもらった。初めての経験の塾生たちも多く、神妙にお茶を頂いていた。

「にが~い」などと、まだまだお子ちゃまである3年生はそんな感想をもらしていたが、お茶を立ててもらっている時の凛とした空気感はいいものだ。

Tさんも、嫌な顔を一つせず、塾の後輩のためにお茶を立ててくれた。ほんとうにありがとう。・・・・・と書いて気づいたことだが、彼女の家にはパソコンがない。本人はケータイもない。

小学校の時から私の塾に通って来てくれている彼女は、社会通念的女子高生の軟弱さがいっさいなく、お茶をたしなみ、時に朝5時起きをし、写経をするなどの精神修業をする凛とした雰囲気のお嬢さんである。

小さい頃から見てきただけに、彼女の成長ぶりに心底感心するかねごんである。ご両親の教育がしっかりしているのだと思う。

やんちゃだった少年達や少女達が、成長し、大人になっていく過程を見ていると、人間て本当にすごいな~と感動する。すばらしい!

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