《分析力》
人は失敗した時は、失敗した原因を模索するが、順調な時はなかなかうまく行っている要因を分析しようとしない。自分の実力ぐらいに思いがちなものだ。
しかし、調子がよく行っている時の分析力こそが有事の時に力を発揮するように私は思う。私自身も塾を始め20年になるが、あまり努力していないな、頑張っていないなと反省しきりの時に、どんどん生徒が入塾してきた時があったり、宣伝も力を入れ合格率も良かったにもかかわらず生徒が入ってこないという年もあった。
経営者の方の中には困った時の神頼みではないが、神社仏閣に商売繁盛の祈願をしたり、怪しげな霊能者さんを頼ったり、風水に傾倒したり、結構いらっしゃる。
体調と商売がリンクする方もいれば、夫婦間の愛情の変遷が商売の浮き沈みに影響を及ぼしている方もいたりする。
私はかつて塾生が退塾すると、辞めていった原因に意識が行ってしまいがちだったが、よ~く考えれば、入ってきた理由や入塾の動機の分析の方が大切であると思い至った。
これは勉強や部活にも言えることで、成績が下がった時は本人も親御さんもいろいろ反省し考えるのであるが、成績が上がった時は、よく頑張ったぐらいで、上がった要因をあまり分析しない。調子が良い時こそ、その調子の良さをしっかり分析することが大切なことだと、この年になってようやく実感しているかねごんである。
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かねごん先生、こんにちは。
>入ってきた理由や入塾の動機の分析の方が大切であると
思い至った。
まったくその通りでわたしもよく若い先生たちに言ってい
ます。
これもまた塾屋のセンスだと思います。
そういう意味で、先生はやはりプロだと思います。
(かねごん)
とよ爺先生コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂き恐縮です。気づくのが遅かった感もしますが、どうにかこうにか生き残るすべを身につけてこれたような気がします。あくまで気がするだけですが・・・。
投稿: とよ爺 | 2009年1月13日 (火) 11時33分