最近のトラックバック

« こんな不祥事は繰り返してならない | トップページ | りんご先生のコメント~空に舞う凧~ »

2009年1月24日 (土)

育て直すこと

このブログでも何度か取り上げてきたが、神奈川県県立神田高校の入試面接不合格問題について、昨日1月23日の毎日新聞朝刊の6面の『論点』で、私が敬愛し尊敬している水谷修先生がとても真摯な記事を書かれていた。

下記にその一部を抜粋させて頂く。

神田高校の場合は、学校の健全化や入学後の生徒指導の困難さをそれまでの事例から判断して、職員会議で学校独自の判定基準として、服装や化粧についての基準を設け、すべての受験生にたいして等しく判定をしています。

これが正しいとは、私は思いませんが、教育に対する考え方の問題です。教育委員会は許さないでしょうが、事前に服装や化粧を入試の判定基準とすることを、その理由の説明を含め、中学校や受験者に知らせていれば、少なくとも問題はなかったはずです。

ただ、それを秘密にしたことは問題です。入試当日、学校に入った段階ですでに不合格が決まっているのに、懸命に試験に取り組んだ子どもたちの姿を、神田高校の教職員は、どのように感じたのでしょうか。関係した全職員が責任をとるべきです。ーーー中略-----

教育に携わるものが忘れていけないことがあります。生徒達がどんなに問題を起こそうと、どんな格好をしようと、その生徒達が、それまで生きてきた環境やさまざまなつまずきから作られたものだということです。その生徒たちを育て直すこと、それが本当の教育です。

この神田高校に対する水谷先生の論調は、この問題が発覚した当時、神奈川県学心塾のとよ爺先生が発したブログ記事http://toyojie.jugem.jp/?eid=2397と本質的に同じ論調である。ご両人とも世代が同じであるが、子ども達と向き合う感性も非常に近いものを私は感じる。

私もさまざまなやんちゃな子ども達を指導してきた。高校のブラックリストに載っていて、どこの高校からも門前払いされた生徒を指導したこともある。組関係者で、塀の中にいる親御さんの倅を指導したこともある。

まさに家庭環境が生み出す悲劇や悲しみが、子ども達の運命を左右する。その子ども達を育て直すことが我々の仕事の一つであることはまちがいない。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ塾・予備校ブログランキングに参加しています。よろしかったらクリックをお願いいたします o(_ _)oペコッ

« こんな不祥事は繰り返してならない | トップページ | りんご先生のコメント~空に舞う凧~ »

コメント

いつも私の拙い記事を紹介してもらって、有り難うござい
ます。
加えて今回は私と同県人で、尚かつ大学の後輩である水谷
先生と同様に扱っていただいて、身に余る光栄です。
世代が近いのもあるかも知れませんが、私は水谷先生にお
会いしたことがあるのですが、卑怯なことは嫌いなんです。
二人とも同じような頑固爺です。


(かねごん)
とよ爺先生コメントありがとうございます。
驚きました。大学の後輩先輩でしたか。水谷先生には少なからず影響を受けてきました。そして今はとよ爺先生に影響をうけているかねごんです。たびたび先生の記事を拝借することがあろうかと思います。なにとぞご了承のほどを。

楽しい内容なので最近毎日開いてしまいます。私が読むのはメンタルブログ系が多いです。金ごんさんは今時珍しい、誠実であろうとする人に感じます。私もそうありたいと思っていますが、実のところなかなか難しいです。破廉恥なことをして明日の地方版の隅に載ってしまいそうな危うい部分を持ち続けていますね。ところで、金ごんさんが水谷先生を支持されているのを知り、嬉しく思いました。私もその一人です。彼をニヒリストのええかっこしいと、批判する人も多いですが、それでも彼の子どもたちを守ろうとしてきた姿は、色あせないと思います。
セナぱぱ改めセナじいより


(かねごん)
セナじい様コメントありがとうございます。日頃読んでいただき嬉しく思います。
水谷先生とは、ひげだけが似ているどうしようもないかねごんでありますます。学校の現場や教育現場におられる方々で、立場上なかなか言えないこともあろうかと思います。
私はシガナイ塾教師ですので、失うものは何もありません。批判も多々ありますが、子どもの立場で、目線で今後とも意見を述べていきたいと考えています。今後ともよろしく思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 育て直すこと:

« こんな不祥事は繰り返してならない | トップページ | りんご先生のコメント~空に舞う凧~ »