ブログのアクセス解析を見ると、朝方4時や5時頃に『どうして学校に行くのか』『なぜ学校に行かなければならないのか』などの検索ワードで私のブログに入ってくるネットサファーがいる。中学生だろうか、高校生だろうか、きっと早起きをしたのではなく夜通し起きていたのだろう。
悩み多き日々の糸口を、PCの前で見つけようとしているに違いない。私の記事など参考にならなかったかも知れない。でも、人生は楽しむためにあるのだという私のかすかなメッセージが、ちょっとは役立ってくれればいいな~などと思っている。
今日は宿題について考えていることを述べてみたい。我が塾では、冬期講習などの直前ゼミは例外だけれど、通常の指導では強制的な宿題をいっさい出さない。必要だと思った生徒が必要な箇所を自己申告して持っていく。10年来そうやってきた。
「俺の出した宿題や、授業の予習をやってこないで俺の授業を受けるんじゃない」。そんな言葉を発する教師がたまにいる。私がもっとも嫌いなタイプだ。予習前提で授業を進められた日には、ギブアップの生徒が続出するのは当たり前で、なんのための授業なのか分からなくなってしまう。
塾でもそういう塾は多い。ひどい授業になると毎回宿題の解説で終わってしまう先生がいる。勉強嫌いを作ることはあっても、自主性のある才能は決して伸びないだろう。
私は学校の宿題が多すぎると思っている。塾教師を25年間やってきて、ちょっとは教育というものを理解しているつもりだが、いまだに2Pノートなる宿題の意図が分からない。
私が不登校の相談を受けてきた事例の中で、この2Pノートの宿題を提出せず、つもり積もって学校に行けなくなったというケースが結構あった。間違いなく適材適所ではない宿題が、学校から子ども達を遠ざける一つの要因になっている。
2Pノートは勉強の習慣をつけさせるという意味では、効果的な学習ではある。実際、学年で上位の子ども達は、自分が何をやるべきかある程度自己分析が出来ているので、2Pノートは有効な宿題だ。
しかし、学年順位が三分の一以下にとどまっている生徒にとっては、自己分析もままならないため、中三になっても、deskやbookなどの簡単な単語でノートを埋め、提出しているものが多い。悲しいかなやらない方がましだ。そんな作業に時間を費やすくらいならば、おもしろい本でも読んだほうがずっとためになる。
最近テーマを与えて調べさせる宿題がめっきり減った。単純作業の書き取り勉強を一生懸命自習室でやっている塾生達をみると、何か違和感を覚える。学ぶってそういうことではないような気がする。(つづく)
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