最近のトラックバック

« なぜ地球は23.4度傾いているのか | トップページ | 不来方高校ピンチ »

2008年12月 5日 (金)

塾の宣伝について

昨日、塾教師がやってはいけないことという記事をしたためたところ、教育ブログ界の重鎮である学心塾のとよ爺先生より賛同のコメントを頂いた。

今日は調子に乗って、塾業界で常識だと(?)思われてきたことで、私がこれは意識改革が必要だと思うことを言わせていただく。

一つに、塾のチラシについてである。私の塾では実は新聞チラシをほとんど入れない。3年間で2度ほど入れただけである。生徒が一杯いるので宣伝をしないのではなく、お金がないのでやらない(・・・笑い)。70パーセントの入塾生が口コミによる入塾である。昨年より、私のこのブログを読んでという保護者の方もおかげさまで増えている。宣伝費のない我が塾のような零細個人塾にとってはありがたいことである。

チラシでいつも気になっていることは(というより個人的に大嫌いなのだが・・)、○○高校合格何名とか○○大学合格何名という文字が、紙面の三分の一も覆いつくしている例のチラシである。そこの塾から誇り高く合格数を掲げた高校に全員が合格していればいいのだけれど、失礼だが落ちている生徒は必ずいるはずである。

その落ちた生徒の心情を考えれば、そんなチラシを私は作らない。

それからもう一点、そこの塾に一年なり、半年なり通ったのならいざ知らず、冬期講習や春期講習を受けただけの生徒も、合格人数に入れてしまうせこさも気に入らない。

昨日も述べさせていただいたが、生徒の合格という結果は、幼少の頃からの親や家庭の躾、携わってきた多くの学校の先生方の指導、そして何よりも本人の努力のたまものである。昨日のコメントでとよ爺先生も言っておられたが、塾は受験生の背中を後押しする学びの場であって、塾あっての教育ではないはずである。

塾のあり方でもう一つ苦言を呈したい。市内の塾でもやっているが、塾の窓に道路を歩いている人が見えるように、合格した塾生の出身中学校、名前、合格高校を張り出している塾がある。塾生や保護者の了承を得てのことだと思うが、一人でも落ちている生徒がいるのならばやるべきではない。

S高校は今年は50人受けて48人が合格したのだから万々歳という考えなのだろうが、2人落ちたのならば万々歳ではない。

私の塾では合格発表後の塾生の打ち上げをやらない。正確に言うとやれない。来年我が塾は開校20周年を迎えるが、打ち上げをやったのは一度だけである。全員が合格した年だ。

毎年塾生に言っていることだが、一人でも合格しない塾生がいれば打ち上げはやらない。離散会もやらない。それが我が塾のルールであり、代表者である私の考えだ。

たとえ旧帝大に受かろうが、市内の進学校に全員受かろうが、一人でも志望学校に入れなければ、その責任は我が塾にある。矛盾を感じるかも知れないが、それが塾というものだと思っている。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ塾・予備校ブログランキングに参加しています。よろしかったらクリックをお願いいたします

« なぜ地球は23.4度傾いているのか | トップページ | 不来方高校ピンチ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、ブログの方にコメント有り難うございます。
この後、そちらの方にもレスを書かせていただきます。
私の記事とはあまりシンクロしてませんよ、先生の主張の
方がご立派で、筋が通っています。

その中でも私が特に良い意味でシンクロしていると思った
のは私たち塾屋はどこにどれだけ合格させたかと言うより、
不合格者を出さなかったことを誇るべきだということです。
うちの各教室は全員合格だと盛大に打ち上げをしますが、
ひとりでも不合格者が出ると、責任者は生徒本人と保護者
にお詫びに伺います。
うちの塾はどこに何人合格させたかよりも全員合格のほう
が数段誇れることだと思っています。
そういう意味では大いにシンクロしていると思いました。

(かねごん)
師走の多忙な時期、連日のコメントおそれいります。ありがとうございます。長年塾を経験された方々は皆同じようなスタンスで塾や塾生のことを考えていますよね。逆に言えば、とよ爺先生や他の先輩先生方のような発想というか感性で仕事をしないと塾屋は続けられないということだと思います。先生の昨日のコメントのお陰で、私も塾教師としてのスタンスを再確認できました。ありがとうございます。

「ザ・塾教師」と「ザ・塾教師パート2」にもコメントを書こうと思いながら書き込めませんでしたので、今回まとめてコメントいたします。

まずは「ザ・塾教師」で居並ぶ諸先生方と一緒にご紹介いただき恐縮です。「古典文学者」はちと気恥ずかしいです。好事家がいいところではないかという気がしております。とにもかくにもありがとうございました。

「ザ・塾教師パート2」の「その1」~「その4」までの内容はまさに同感です。そして今回のチラシの件は、「そう、そう、そうなんだよなあ」と強く共感いたしました。当方も諸事情により(笑)新聞チラシなどほとんど出せませんので、自分で歩いて配ってくるか、口コミに頼らざるを得ません。合格率を全面に出す手法は理解できないわけではありませんが、いかにもという感じがして好きになれず、私も一度も出したことがありません。また短期の講習受講者まで合格数に入れるのも、以前どこかの私立高校で優秀な生徒に一人で何校も受験させそれを合格実績として外部に示していたのと似たような感じでいただけません。

「去る者追わず、来る者拒まず」でやっておりますが、合格実績のみを求められる保護者の方にはうちは合わないですよと申し上げております。ある意味で逃げ口上にも響くことは承知の上で、私の力で合格できるのではなく、本人が本来持っていた力を発揮できるようすることが指導方針ですと伝えております。


(かねごん)
小林先生コメントありがとうございます。いやいやご謙遜を。先生の文学的素養は、はったりばかりの私など足元にも及ばないレベルで、私などいつも憧憬の的であります。今後ともご教授ください。
今回ネタ切れのため、ドサクサ紛れに書いた私の本音が、小林先生をはじめ賛同を頂き恐縮です。長きにわたって塾教師をやられてきた方々は、やはり人間としての感性がすばらしいと実感するかねごんであります。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 塾の宣伝について:

« なぜ地球は23.4度傾いているのか | トップページ | 不来方高校ピンチ »

2022年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
フォト
無料ブログはココログ