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2008年12月19日 (金)

夜明け前は一番暗い

いつも思うことですが、人間の人生はまさに四季そのものです。ビバルディーの曲『春』のごとく、花開き風薫る季節があれば、寒風吹きすさぶ冬の季節もあります。寒い季節があるからこそ、春の芽吹きはやってきます。人生も同じではないでしょうか。

日本の経済はまさに冬の時代です。国の借金もさることながら、主要産業も弱体化し、雇用状況も不安定極まりない状況です。日本の伝統的雇用制度であった終身雇用が崩壊し、実力主義とは名ばかりの企業ご都合主義の雇用体制が確立されてしまいました。

確かに派遣社員に対する、卑劣な解雇処分は許されるものではありませんが、派遣という雇用体制になんら対策を講じないまま野放しにしてきた国の責任も大きいものと考えます。

派遣によって、確かに雇用の拡大が伸びたのは事実です。正社員の雇用は大変だけれど、忙しいときの季節労働や臨時採用ならばOKという企業が増えました。しかし正社員と同じ労働を提供しても給料が低い、福利厚生が受けられない等の、生活格差が広がったことは否定できません。

私は近年の派遣社員制度を見ていて、昭和30年代の農村部の出稼ぎを思いだしました。東北や北陸地方の農村のお父さん方が、仕事とお金を求め都会へと集結しました。私の父親もその一人でした。日雇いや季節労働ですから、はじめから安定などは期待していません。さまざまな人脈やコネを利用して次から次へと仕事を渡り歩きます。学歴はありませんでしたが、生活の知恵と生きるパワーがありました。

現在はどうでしょうか、仕事がないと言うよりは、責任を負いたくないという人間が増えているような気がしてなりません。結婚をして家庭を持つのも、社員になって時間や生活すべてが仕事中心になるのも、あまり気が進まないという若者の声を多く聞きます。

あまり使いたくない表現ですが、自己責任という問題も多く含んでいると思います。派遣社員の方々は、自分が正規雇用ではなく臨時であることを自覚していなっかたはずはありません。失礼な表現ですが、週末に居酒屋で会社の愚痴を言っている暇や、パチンコでうさばらしをする暇があるならば、自分のスキルアップのために、資格を得るための勉強をするなり、仕事のリサーチをするなり、打つ手段はあったはずです。そうではないでしょうか。

私たちの塾業界など、派遣社員ほどの雇用安定さえもありません。塾生が減ればすぐ人員整理ですし、保護者のクレームが続けば即解雇です。ゆえに塾教師であることに胡坐(あぐら)をかいているものは、淘汰されることはあれ、キャリアとして存続することは出来ません。

雇用に対する暗い話しばかりしてきましたが、光明もあります。夜明け前は一番暗いと言うことです。原油価格が安定したと思いきや、急激な円高で四苦八苦の日本経済ですが、ここがどん底と思えば、これからは必ずや努力が報われる時代が来るはずです。

自分の辛さを責任転換しない生き方が今求められているように思います。

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コメント

先生のおっしゃることを頷きながら拝読しました。


>自己責任という問題も多く含んでいると思います。
働き方については思うところがあります。
誰にどうやって雇ってもらえるだろう?雇ってもらったらいくら給与をもらえるだろう?という発想から仕事を始めてしまう落とし穴について考えてしまいます。
自分のスキルアップに日々努め、何に貢献できるか?誰に貢献できるか?その会社で、社会で、自分は何ができるか?
いつもそのように考えていたいと思うのです。

不況真っただ中、今後の新しい社会と雇用の在り方を考えています。

(かねごん)
Mr.Honda先生コメントありがとうございます。
先生がご指摘のように、何に貢献ができるか、誰に貢献ができるかを考えずして、労働の本質は見えてこないでしょうね。義務的な仕事の消化だけでは、将来の展望はなかなか見えてこないと思います。
不況だけれども、不況でない会社も多くあります。日々の学びが大切ですよね。

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