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2008年12月18日 (木)

お金の光と影

子ども達を指導していて一番気がかりなのは、もちろん現在の成績や受験に向けての塾生の勉強の取り組み方ですが、将来の職業観に対する子ども達の考え方もとても気になるところです。

中学生などは、友達の家の経済力などに実に敏感です。何万円もするブランド品の財布を持っていたり、数万円もするバーバリーのオーバーを着ていたりしますと、質問の嵐が教室で飛び交います。「おとうさん何やってるの?」 「社長なの?」等々です。

学校というところは、制服や運動着にしても持ち物にしても統一されていますので、経済的格差は表面的には現れないかも知れませんが、やはり親御さんの乗っている車や遊びに行った自宅を見れば、子どもながらにも分かるものです。

私の下の息子も、中学校に私の軽トラックで送っていこうとしますと、「え、軽トラックで」という顔をします。私の軽トラックを瞬時に魔法でベンツやセドリックに替えることは出来ませんので、しぶしぶ乗っては行きますが、子どもとはそういうものだと思います。

当たり前に帰る家があり、三食たべられる生活が出来ることは、実は地球上に住んでいる人類の10分の1だけが享受できる幸せです。その恩恵のほとんどを我々日本人は享受する生活を送っています。

しかしその状況も変わりつつあります。職を失い、家もなく彷徨い始める日本人が徐々に増えてきています。昨年話題になったネットカフェ難民どころか、路上生活を余儀なくされる若者の姿が大都市を中心に確実にその数を増しています。

故郷に帰りたくとも帰る家がなく、仕事がないのでお金もなくアパートも借りられず野宿をする日常が突然やってきます。それが理不尽な解雇が生み出す悲劇です。

ケータイやパソコンや高級車やさまざまな便利なものが世の中にあふれています。大人になると必ずパラダイスな世界が待っている幻想を今の子ども達は持っているようですが、その代価として労働をしてお金を捻出しなければならない日常がやってくることを、子ども達はあまり理解していないようです。

高校生の風紀に反する、勉強に支障が出るということで、県内のほとんどの公立高校はバイトを禁じています。このブログでも一度主張したことですが、自分の生きてきた経験も踏まえて、私はバイト奨励派です。長男にも高一の時から直接学校の許可を得て、バイトを許してきました。息子達には決まった小遣いというものをあげていません。長男は高三の末に自動車免許を取得しましたが、教習所のお金は自分で捻出しました。私は一銭も出していません。今現在も、理系の研究等があって忙しいようですが、週5日のバイトを続けています。

もちろん10代後半の学生の本業は勉強ですが、お金のありがたみや、お金を得ることの大変さを学ぶ時期としても大切な年頃のような気がします。ケータイ代を親からもらっている中学生にしても、一万円というお金を得ることがどれだけ大変なことなのかを、親御さんはしっかりお子さんに教えなければならないと思います。

派遣社員制度を批判する世論が高まっていますが、お金の大切さを子ども達にしっかり教えてこなかった今の若者世代の親世代の責任も大きいような気がします。10万ちょっとの手取りしかない若者が、400万円も500万円もする自動車に乗っている姿を見て、私はそのことを実感します。

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コメント

こんばんは、まったく私も同感です。
同時に子どもたち間でも貧困差が出てきていると私は思っ
ています。
そのうちきっともっと格差社会が目に余るようになって、
普通の幸せを感じることさえ、大変な世の中になるのでは
ないかと思い、実は心配しています。

私はいま「子どもたちの貧困」について、勉強しています。
格差社会が生んでしまった「この貧困」が人間性を失わせ
ないかと心配しています。
来年辺りから記事にしようと思うのですが、勉強してみる
とあまりに根が深いので、戸惑っています。

先生の御主張はどの角度から見ても正論だと思います。
目先の金でみなが人間性を失わなければ良いのですが…。


(かねごん)
とよ爺先生貴重なご意見ありがとうございます。日本の将来を担う子ども達の感性が、貧困や格差で鈍ってしまわないことを切に私も願います。子ども達の明るい未来のために、私たち大人が標ある道を作らなければなりません。まだまだお役目はあるようです。
今後の先生のご意見を拝見いたしながら、私も模索して行きたいと思います。

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