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2008年12月24日 (水)

8年ぶりの忘年会

先週の日曜日の夜は、我が塾の忘年会であった。私を含め4名のこじんまりした忘年会であったが、塾の忘年会をやったのは8年振りである。多忙だったことがやらなかった理由と言えば理由だが、今年は8年ぶりに高3生が在籍しておらず、論文指導もセンター試験の直前対策も必要がなく、のんびりと日曜の夕方、忘年会が出来たのである。

我々が初々しき高校生(?)だった頃と比べると、日本の大学の数は2倍近くに増えた。そして生徒数は半分以下になった。選ばなければ全入の時代に大学入試は突入したと言っても過言ではない。

「お金さえあれば大学は入れる」、こう言い切る親御さんも多い。確かに私立大学は学生が欲しくてたまらない。推薦枠を最大限に増やし、生徒募集に血眼になっている。通信簿と面接だけの受験、それを連発すれば大学の質そのものが低下していくのは目に見えている。しかし経営難のため来るもの拒まずの状況になっているが現実だ。

かつて20年前、我が塾は大学受験専門の英語塾として産声をあげた。バブル崩壊後、国立大志向が加速し、大学入試における英語のウエイトが希薄になり、我が塾の大学受験英語専門塾としての役割は13年前に終焉した。今は高校入試全教科指導の集団個別指導塾として皆様から認知されている。

現在、市内の進学校以外からの高校から私大を受験する生徒は、9割が推薦枠で受験をしている。かつてのような難関な長文読解も文法理論も必要ないと言えば必要ない。ゆえに市内の高校生の通塾率は、バブルの頃から見ると3分の1の数になっている。ゆえに我が塾でもかつて7割を占めていた高校生が、現在は全体の1割ほどになった。

地方の経済の衰退とともに、浪人離れも加速している。仙台や盛岡などの大手予備校も撤退を余儀なくされたところが多い。国公立に受からなければ、就職や資格を取るための専門学校にいく生徒が増えている。

地方から東京の私立大学に入れば、生活費を含め4年間で1000万円はかかる。お父さん方の平均年収が300万円と言われる地方に於いて、容易に捻出できるお金ではない。

「お金さえあれば大学は入れる」と語る親御さんの思いは、重い。

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