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2008年11月22日 (土)

緊急アンケート

三日前の夜である。塾のそばにおうちがある中学1年生の女の子達が、指導が終わって9時を過ぎても自習をしていて帰らない。他の塾生が帰った頃を見計らって、「かねごん先生お願いがあるんだけど」と言ってきた。

何事かと思いきや、私の曲『カブトムシ』をケータイの着メロにしたいので、ギターで歌って欲しいとのリクエストであった。指導も終わり生徒達も帰ったので、ギターを取り出し歌ってあげた。

「先生もお願いがあるんだけど良いかな。君達も中学校に入ってだいぶ学校生活に慣れてきたと思うけれど、君達が同級生を見て、優秀だなと思う生徒に共通していることはどんなことかな。何でも思いついたことを教えてくれないかな」と、最近ブログのネタに窮してきた私は、中1の女の子達に緊急アンケートを試みてみた。

その結果である。

中学1年生の女子生徒が優秀だと思う生徒の共通点。

テレビを見ない生徒。

ゲームを持ってない生徒。

中途半端にしない生徒。

生徒会などやって積極的な生徒。

自己管理ができる生徒。

本を読む生徒。

ケータイの使用を管理できる生徒。

まじめな生徒。

判断力がすぐれている生徒。

一万人ぐらいの生徒にアンケートをとっても似たような回答ではないだろうか。逆に優秀じゃない生徒というのは、テレビをいっぱい見て、ゲームをいっぱいやって、中途半端で、そして消極的で本など読まず、不真面目で自己管理が出来ていない生徒ということになるが、書いているだけで気持ちが重くなってくる・・・・・。

昨日私が尊敬申しあげるとよ爺先生より、私がかつてブログで書いた『成績が伸びる生徒の法則』という記事を紹介していただいた。この記事に昨日だけで300近いアクセスを頂いた。心より感謝申しあげる。

とよ爺先生の記事を読みhttp://toyojie.jugem.jp/?eid=2039、また自分の記事を読み返し、いろいろ考えてみた。とよ爺先生が指摘しているように、早熟さというのが時にキーワードになるような気がする。子ども達の肉体的成長もさることながら、精神的な成長というのも非常に年齢差がある。

義務教育ゆえに、生まれ年で学年が振り分けられ、子ども達は教育されていく。しかし同じ学年でも中学生などは2歳から時に3歳ほどの精神的開きを感じさせる生徒は確かに存在する。そういった集団を一斉に教えるのだから、成績に開きができるのも当然ではある。

頭の良し悪しというよりは、精神年齢の差が成績に反映されるケースが多いような気がする。もちろん精神年齢の高い子は、孤独に強いだろうし、自己管理もしっかりしている。

大器晩成という言葉が示すように、一見周りの生徒より幼く見える生徒が、大人になりすばらしい個性を発揮し、幸福を勝ち取る例は非常に多い。あせらず長い目で子どもを見守ってあげることが大切であると思う。

小さい頃、言葉の始まりがちょっと遅れただけで、若い親御さんはとても心配する。常にその年齢で出来なければならないハードルみたいなものを、1歳児検診や3歳児検診以来頭から離すことが出来ず、平均や標準という呪縛に縛られて生きているのが日本人の教育観ではないだろうか。

人はたいていしっかり大人になっていくものである。心配ない。私はそう思う。

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