最近のトラックバック

« 落ちた偶像 | トップページ | 読書事情 »

2008年11月 6日 (木)

胃と肝臓の存在感

農家のお年寄りの方々は実に良く働く。70歳を過ぎても80歳を過ぎても、田んぼや畑に毎日出かけ、仕事をしている。その体力たるや本当に尊敬に値する。

塾を生業としているゆえの、私の片手間の百姓仕事などは、お年寄り達の芸術的耕作技術から見れば、幼児のお遊びのようなもので、恥ずかしい限りである。

かと言って本業の塾教師としての指導技術はどうかと言うと、何年やってもこれぞ真髄という境地にもなれず、日々問題集と赤ペンを握りしめ、試行錯誤の毎日である。毎年通ってくる子ども達の進歩上達が、言ってみれば塾の評価であり、わが身の評価と言うことになるのだが、いつも100パーセントの結果が出せないがゆえに、何十年も続けてこれたのかも知れない。

毎年入試が近づくと、胃の存在感と肝臓の存在感がよ~く分かるようになる。チクチクと痛みがやってくると、あ~今年もいよいよ追い込みの季節だな~と実感する。

今年は7年ぶりに大学受験生がいない一年だった。高校三年生の受験指導がない分、ストレスがだいぶ軽減された今年の受験である。たまにはこんな年もいいのかもしれない。その代わりと言ってはなんだが、ブログの記事には言いたいことが書けた一年だった気がする。

それが証拠に昨年などは、ちょっとゆるんだ文章を書いていると、我が社長(家内)に、「切れ味がないのよね~」と辛らつなお言葉を頂いたのであるが、今年はそんなお言葉もそれほど頂くこともなく、更新を続けてこれたので、きっとまあまあなんだろうと、勝手に自己満足に浸っているかねごんである。

そんな私の自己満足のブログを読んでもらっている卒塾生が、進路が決まったという嬉しい報告に、先日の月曜日塾に立ち寄ってくれた。中三の時に通ってくれたSさんとUさんだ。

Sさんは36倍という狭き難関を乗り越え、地元団体職員の就職内定を勝ち取った。市外の県立学校に入学したのだが、通学のため毎日4時半起きの生活だったと言う。3年間無遅刻無欠席だったと聞き、本当に敬服してしまった。本人の努力もさることながら、毎朝娘さんを送り出すお母さんの苦労も並大抵のものではなかったはずである。

「母には心から感謝しております」というSさんの言葉に、思わずうるっときてしまった私である。

Uさんは、AO入試で仙台の大学に決まった。将来養護の先生を目指すのだと、早くも目標をしっかり定め、大学生活を送ろうとしている。我が教え子ながら、あっぱれである。ご両親とも市内で先生をやられておるのだが、しっかりと育てられた素敵なお嬢さんだ。

まだまだ進路決定に向けて多くの卒塾生が頑張っていることと思う、相談や悩み事があればいつでも古巣を訪れて欲しい。待っているよ。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ塾・予備校ブログランキングに参加しています。よろしかったらクリックをお願いいたします

« 落ちた偶像 | トップページ | 読書事情 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 胃と肝臓の存在感:

« 落ちた偶像 | トップページ | 読書事情 »