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2008年11月21日 (金)

何のために学校に行くのか

中学校三年生の時期に、将来なりたい職業を聞かれて何人の子ども達が本音を語れるだろうか。私は中学校どころか大学の卒業式の日まで、自分の進むべき道を決めかね、彷徨っていた。実は今も彷徨っているのかも知れない。

将来の目標を定めて勉強をしなさいと教師は言う。高校や大学は就職するために行くところだろうか。私は学校は職業訓練校ではないと思っている。学校は学びの場であって、就職斡旋の場ではないと思っている人間である。

大学生は勉強そっちのけで3年の頃から就職活動を始める。私は正直かわいそうだと思っている。我々の頃は4年生の10月1日が就職活動の解禁日であったゆえ、勉強や研究に今の学生よりは集中できたよう気がする。

今中学3年生は面接練習を学校でやっている。校長先生自ら行なっている中学校が多い。志望校理由や将来つきたい職業などを尋ねられているようだが、塾に来て愚痴をこぼす生徒が多い。「そんなのわかんないよ」。それが偽らざる本音だろう。

高校や大学を選択する理由のひとつに、いい仕事に就きたいからというのは、間違いなくあるだろうと思う。学校格差がそのまま将来の経済格差になりかねない現在の状況を、私は心配している。

「○○高校に入ったら就職もままならないわよ」 励ましのつもりが、実際にそういった高校に入っていく多くの子ども達の希望を最初から奪い取ってしまう。地元の企業さえ求人を見合わせる状況が生まれてくる。

人は生きるために働いているけれども、働くために学びがあるのではなく、生きるために学びがあるのだと私自身は考えている。いい会社に入るために、お金を稼ぐために、若者達が勉強しなければならないとしたら、学校という学びの場はあまりにも寂しすぎる、せつな過ぎる。

学校の勉強を通じて学ぶはずの、思いやりや、優しさ、いたわりあう心が、逆に入試という足枷のために、過度の競争心を生み出し、敵対や、蔑みの心を子ども達に作らせてしまっている。それは部活動や、運動会やさまざまの状況の下でもそうである。

学びとは、人に勝つためにあるのではなく、自分の命を輝かせるためにあるのだと思う。そうではないだろうか。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 先日はご紹介していただきありがとうございます。そんなたいしたもんじゃないですけど・・・。
 ブログいつも読ませていただいてます。僕も学生の頃色々悩みました。将来何をやりたいか・・・そんなのわかるわけもなく色々考えた挙句に(実際には何も考えてませんが)親不孝にも大学を3年でドロップ・アウトして・・・・・・・・・今に至っております。
 今考えれば、今までの経験の中でむだなことなどなにひとつなかった。すべてが今に繋がっていると確信します。
 若い人たちには、「宝は己のうちにあり」と確信してほしいと思います。自分に出来ること、自分にも出来ること、自分にしか出来ないこと、それらは全部自分の中にあります。
 それにしても、”寺子屋金さん”っていいですね。


(かねごん)
すばらしいコメントありがとうございます。
私も高校時代2度退学届けを提出し、担任の先生に2度とも保留にされた経験がありました。
『今考えれば、今までの経験の中でむだなことなどなにひとつなかった。すべてが今に繋がっていると確信します』まさにその通りだと思います。
多くの繋がりの中で私たちは生かされ、そして生きているんでしょうね。

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