変貌する街
10年、20年と月日が過ぎれば、おのずと街の景色も変わり、移り住む人たちによって街の風景がいろどられていく。
私が住む一関の街は、仙台と盛岡のちょうど中間に位置し、地方の中核として古くから栄えてきた街である。隣町には藤原三代の栄華を歴史に刻んだ古都平泉がある。一関は日本で初めて出版された国語辞典『言海』の執筆者である、大槻文彦の生誕の地でもある。
かつてのブログでも紹介したが、わが街はとても音楽が盛んなところである。本年度、一関市立桜町中学校は、全国合唱コンクールで見事金賞に輝いた。市内の各中学校、高校の合唱のレベルは非常に高く、毎年すばらしい歌声を聞かせてくれる。
フォークソングのオールドファンならば皆さんご存知だと思うが、『夕暮れ時はさびしそう』の大ヒットで有名なN.S・Pは地元一関高専の出身である。ちなみに作詞、作曲者の故天野滋さんは、一関中学校の卒業生である。
日本一の音を誇るジャズ喫茶『ベーシー』も私の塾のお隣さんである。多くのジャズ好きの文壇の方々や芸能界の方々がジャズを求めて一関を訪れる。
来年度一関一高付属中学校が開校する。岩手県で初の中高一貫校である。中学入試が始まる。子ども達の風景も変わっていくのだろうか。
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