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2008年10月22日 (水)

環境への順応

高校の頃だったろうか、地学の本を読んでいて世界の最高峰ヒマラヤ山脈が、インド大陸が中世代後期ユーラシア大陸に衝突し隆起してできた山脈であることを知って驚愕したものだ。ゆえにエベレストの山頂はかつて海の底であり、エベレストの山頂からは貝や魚の化石が発見される。

大陸がぶつかり隆起して誕生した山脈が、中学校の地理で学ぶアルプス・ヒマラヤ造山帯である。もう一方の造山帯が、環太平洋造山帯で、噴火によって形成された山脈である。アメリカのロッキー山脈や南米のアンデス山脈、そしてわが国日本の山脈が含まれる。

8千メートルに及ぶヒマラヤの壁が、インドに熱風を巻き起こす。逆に熱帯の風が完全に遮られるモンゴル平原は、極寒の冬が襲う。そのためモンゴルに平原に生息する白鳥や水鳥たちは、何千キロにも及ぶ空を旅し、暖かい冬を過ごすために日本に飛来する。

私の塾があるすぐそばを、磐井川が流れている。毎年多くの白鳥が飛来し、一関市民の目を楽しませている。ヒマラヤ山脈がなかったならば、日本に住んでいて白鳥の姿を見ることはなかったかも知れない。

猛烈な地球の変化に、地球上の生き物達は我々人間も含め、実にすばらしい対応をし生きながらえてきた。恐竜のように、隕石の衝突というアクシデントで滅亡した種もいるが、生物としての生存の危機を乗り越えてきたエネルギーはすばらしい。

そういう意味では、100万年前に誕生した我々人類の祖先が、今日に至る過程は気の遠くなるような生存のためのサバイバルがあったはずである。石斧を手にした人類が、パソコンを打つ現代人に至るまでの、多くの犠牲と、多くの汗と、多くの涙と、そして多くの命のバトンタッチを思うとき、私は本当に人間の尊厳を考えずにはいられない。

人間が生きながらえてきた最大の武器は学びであると思う。共栄共存を考える学びが、人類の危機を何度も何度も救ってきたはずである。

教育の理念や価値観が揺らぐ現代社会に置いて、子ども達に絶対学んで欲しいもの、それは、君達の命をここに繋いでくるために、何百億、何千億の命が、地球上で頑張ってきたという事実である。

ここで人類が私たちが歩みを止めるわけにはいかない。それは過去に対する尊敬の念でもあり、未来に存在する人類のためでもある。

地球規模の視点で生きることを考えることは、二次関数のグラフを考えることや、水の電気分解の化学式を覚えることと、それほど次元は変わりがない、それだけ身近なことだと私は考える。

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