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2008年10月 6日 (月)

子どもの気質

シュタイナー学では子どもの気質を4つに部類しています。

胆汁質。自我が強い気質で、激しいし気性が特徴です。この胆汁質の子どもは、仕切るタイプの子どもが多く、親分肌のリーダータイプの子どもが多いようです。体型的にはがっちり型が多いです。

多血質。感情に支配されやすく、好き嫌いが激しいタイプです。チャレンジ精神旺盛ですが、飽きやすいのが欠点。楽天的で、友好的であることが長所です。すらっとして都会的なイメージを持っています。

粘液質。ぽっちゃり型の傍観者タイプです。食べること、寝ることが大好きな子どもが多く、甘えん坊が多いようです。平和主義者ですが、親御さんが背中を押してあげないとなかなか一歩を踏み出せません。

憂鬱質。過去の失敗や挫折にこだわりすぎ、未来に対する展望を持つことが苦手です。眉間にしわを寄せて思い込むタイプです。自分を常に被害者として位置付けてしまいます。

これらの気質の分類はシュタイナー学のオリジナルではなく、古代ギリシャの文献や現代精神医学の基本として、表現を変え、さまざまな分野で目にするものです。星座占いや、血液型、更には中国の陰陽道の世界にも垣間見ることが出来ます。

これら4つの気質の融合によって、無限の性格や気質が形作られます。両親の性格や、育った地域性、家系と呼ばれる血の系譜、そしてシュタイナーはこれに、魂の系譜や前世の影響なども考慮し、子どもの成長のための教育を実践していきます。

学校の公教育や私的教育機関に限らず、最近はシュタイナー学に興味をもたれている先生方が増えております。我が塾が5年前に始めました『風と虹の教室』は、幼児や小さな児童が、手遊びや身近なアートを通じて、心の創造性を豊かにしてもらおうとスタートさせた教室です。そしてさりげなくシュタイナー教育のエッセンスをそっとちりばめております。

教育は学校や教科書の中にあるのではなく、親の愛情によって培われていくものです。保育園や幼稚園はあくまでも補助的な教育機関です。シュタイナー教育とてその例外ではありません。幼児期の一番の先生は母親です。お母さん方にこそシュタイナー学の精神性を学んでいただければ幸いです。

代表のあきこ女史の本棚には、国立大学の蔵書を凌駕するシュタイナー関連の本が鎮座しております。教育のアプローチは様々です。図書館やネットでも実に豊富な教育書が紹介されています。自分の感性にあった本選びもとても大切なことです。そんな一冊の中にシュタイナー学の本を加えてみるのもいかがでしょうか。

「風と虹の教室」のブログには、毎日シュタイナーという検索ワードが必ず打ち込まれ、入ってこられる方がおられます。幼稚園の先生方や小学校の先生や塾の先生方の中にも、シュタイナー教育に関心を示される方が多くなりました。私どもの塾はシュタイナー教育の思想や感性を確かに取り入れておりますが、専門機関では決してありません。塾そのものの存在自体がそもそもシュタイナー学とは相反するものです。

その矛盾を一番自覚しながら、受験指導に携わる私どもの塾のあり方もまた特殊なものだと思います。教育現場で起こっているさまざまな問題点を、表面的な事象で論じるのではなく、個々の人間が抱え持つ気質や心の深みの中で、対話をしなければならない、そんな時も多々あるような気がします。

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