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2008年10月 1日 (水)

キーワードは少子化

子どもの人口が少なくなった。ここ30年で学童人口が半分以下になった市町村が一杯ある。わが町一関市も例外ではない。

20年前と比べると、市内の中学生の数は半分とまでは言わないまでも、3分の2に激減した。結婚適齢期になっても結婚をしない独身の方が多くなった。これは地方だけでなく、都会も同じ状況である。

ゆえに子どもが生まれない。人口減少の歯止めは、若者達の恋愛観や結婚観の啓蒙運動じゃないかと思うぐらい深刻化している。

恋愛は一杯するのに、結婚に踏み切らないかつての教え子に、結婚をしない理由を聞いてみたことがある。男女共に同じような答が返ってきた。「自由でいたい」 「束縛されたくない」。

私もどうにか23年間結婚生活を続けてきた。若者達が言うような「束縛されてきた」という感覚はない。二人で子どもを育て、苦労を共にし、泣き笑い、生きてきたような気がする。人生に置いて、結婚や子育てが必須アイテムだとは思わないが、出来れば経験したほうがいい、大切な人間の営みのように思う。

私立高校や私大が学校経営の危機に瀕している。我が塾業界とて例外ではない。このまま行けば、私大の3分の1が10年後には消えて行くだろうと言われている。キーワードは少子化である。

戦後の男女平等の社会通念の促進が、女性の職業進出の道を開いてきた。しかし、高度経済成長の下、女性の子育て支援における精神サポートや経済サポートが置き去りになり、女性の子育てそのものが軽んじられてきたような気がする。そして現在40代から60代の母親達が、母親になることのすばらしさを、心から自分の娘達に伝えてこれなかったような気がしてならない。

経済力をつけることが家庭の幸福である。そのような心理状況の中で、子育てよりも働くことを優先させなければならなかった多くの女性の心の慟哭が、現在の少子化を生み出したとしたならば、ジェンダーフリーの考え方を、もう一度精査する時期に来ているのではないだろうか。

少子化問題が、日本の経済基盤を揺るがし始めた今、男性の役割、女性の役割という垣根を越えて、子どもを生み育てる環境を、一刻も早く日本が構築し、形式的な対応ではなく、実務的な即効力のある政策を打ち出さなければならない。

男尊女卑という言葉がかつてあった。もうすでに払拭された過去の負の言葉だと思っていたが、女性を社会に向けさせ、過酷な男性社会の中で同等に戦わせること自体が、かつての女性をないがしろにした悪しき日本社会の復活のように感じるのは私だけだろうか。

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コメント

まさしくそのとおりだと思います。
若いお母さん達と接していて、また私の子育て中に感じたのですが、「子どもを育てる」というものすごい事をやってのけているのに、子育て真っ最中の母親の地位が社会や家庭であまりにも大切にされていないように感じていました。
まずは、身近な方に対する理解からだと思います。


(かねごん)
子育ておばちゃんさま、コメントありがとうございます。家庭で働くお母さん方の大変さが、なかなか理解されないのが現状だと思います。給料をもらってくることだけが労働ではないということを、夫や家族が真に理解してあげなければ、充実した子育ても出来ないと思います。

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