拝啓 十五の君へ
今年度のNHk合唱コンクールの課題曲は、アンジェラ・アキ、手紙~拝啓十五の君へ~であった。中学生達が歌うこの歌は、聞くたびに涙が流れてしょうがない。今まで教えてきた子ども達のさまざまな思いや、今生きている15歳の子ども達を思い、涙がどうしてもあふれてくる。
歌詞の中の、負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じて歩けばいいの ああ負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は 自分の声を信じ歩けばいいの 、このさびのところは本当に泣けてくる。涙腺が洪水を起こしてしまうかねごんである。
純粋でひたむきな、青春の日々を生きている若い命のきらめきは本当にすばらしい。その輝く命に携わることができる我々の仕事は、なんてラッキーなのだろうかと思う。二度とない青春の季節を全力で生きようとする魂のきらめきに、ただただ脱帽してしまう瞬間、自分の過ぎ去った15才の季節がオーバーラップし、私は涙してしまうのだろうか。
青春に対する多くの不甲斐なさと憤り、そしてその中に自分が置き忘れてきた、何か大切なものをいつも背負いながら人は生きている。中学生の生徒達が、これから直面していくであろう人生の轍(わだち)や困難は、子ども達を大人へと導く試練であるとともに、ある種の希望でもある。
くじけないで、うつむかないで、前を見て、愛を信じて、自分を信じて生きていって欲しい。
拝啓
この手紙読んでるあなたが幸せな事を願います
« 親から受け継いだもの | トップページ | イーハトーブ音楽祭に飛び入り参加 »
「音楽」カテゴリの記事
- ひふみ祝詞(2016.04.13)
- ボブディランがやって来る(2016.04.02)
- Kenny Dorham, Sunset(2016.02.16)
- Jim Hall/ My Funny Valentine(2016.02.14)
- 365日の紙飛行機(2016.02.09)
コメント