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2008年10月12日 (日)

拝啓 十五の君へ

今年度のNHk合唱コンクールの課題曲は、アンジェラ・アキ、手紙~拝啓十五の君へ~であった。中学生達が歌うこの歌は、聞くたびに涙が流れてしょうがない。今まで教えてきた子ども達のさまざまな思いや、今生きている15歳の子ども達を思い、涙がどうしてもあふれてくる。

歌詞の中の、負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じて歩けばいいの ああ負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は 自分の声を信じ歩けばいいの 、このさびのところは本当に泣けてくる。涙腺が洪水を起こしてしまうかねごんである。

純粋でひたむきな、青春の日々を生きている若い命のきらめきは本当にすばらしい。その輝く命に携わることができる我々の仕事は、なんてラッキーなのだろうかと思う。二度とない青春の季節を全力で生きようとする魂のきらめきに、ただただ脱帽してしまう瞬間、自分の過ぎ去った15才の季節がオーバーラップし、私は涙してしまうのだろうか。

青春に対する多くの不甲斐なさと憤り、そしてその中に自分が置き忘れてきた、何か大切なものをいつも背負いながら人は生きている。中学生の生徒達が、これから直面していくであろう人生の轍(わだち)や困難は、子ども達を大人へと導く試練であるとともに、ある種の希望でもある。

くじけないで、うつむかないで、前を見て、愛を信じて、自分を信じて生きていって欲しい。

拝啓 

この手紙読んでるあなたが幸せな事を願います

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