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2008年10月19日 (日)

なぜ学校に行かないのか

学校に行かない子ども達が増えている。そしてここ数年ずっと議論がされてきた。心理学の先生や心療内科の先生、現場の先生方の多数の著作、レポート、そして肉声の声が私たちに伝えられてきた。

しかしそれでも減少することもなく、不登校は止まらない。生徒ばかりではなく先生までもが登校拒否をやり始め、全国でその数は2万とも3万とも言われている。

友達にいじめられる。先生が嫌い。クラスの雰囲気に耐えられない。勉強が分からない。疎外される。宿題が多すぎる。さまざまな理由で生徒達は学校に行くことを拒絶する。

「学校が楽しくない」これが学校に行かない最大公約数的理由だ。

なぜ多くの人たちがテレビを見るのか、楽しいからである。なぜ多くの人たちが疲れて大変なのに山に登ろうとするのか、楽しいからである。なぜサラリーマンは毎日居酒屋で酒を飲むのか、楽しいからである。

現代の日本社会は、楽しいことを追求することで、経済を活性化させてきたと言っても過言ではない。ケータイを主体とする通信産業しかり、ゲーム機を創造するIT産業しかりである。株式投資なども、その際たるもので、まさしくマネーゲームである。

なぜ学校に行かないのか。楽しくないからである。私はなぜ塾には来るのか、かつて不登校の生徒達に聞いてみた。「楽しいから来ている」 それが回答だった。

勉強とは楽しく学ぶべきであるという子ども達の常識を、理解していない大人たちがいるということが問題なのであり、子ども達が学校に行きたがらないのは社会病理でもなんでもない。つまらないから行かないのである。問題を難しくしてしまっているのは我々大人たちである。

私は塾教師を四分の一世紀やってきて、やっとこの究極の結論に達した。本箱に堆積された不登校関連の書物達が、私の格闘の過去を物語っている。おもしろければ学校に生徒は行くのだ。

ディズニーランドを見て欲しい、あのレジャー施設がなぜあれほどまでに子ども達を魅了し続けるのか、楽しいからである,わくわくするからである。

うちの塾に入った生徒達は、進路が変更しない限り99.9パーセント塾を辞めない。退塾率がとても低いのは、指導がずば抜けて良いわけでも、月謝がめちゃくちゃ安いわけではない。私は自信を持って言える、楽しい塾だからである。

小さい頃から、不快を経験させられることなく育った子ども達である。布のオシメではなく、紙オムツで育てられ、エアコンの効く部屋の中で遊ばされ、ぐずると子守代わりにアンパンマンのビデオを見せられ、すぐ抱っこされて愛情一杯手塩にかけられて育てられた子ども達である。

それがいけないと誰が言えるだろうか。

親に叩かれた経験がない子ども達が非常に多い。怒鳴る父親も少なくなった。先生だけが根性論をいきまいても、子ども達は聞く耳を持たない。そこが難しい。

楽しくて厳しくて、そして分かりやすく、人情味があり、一人一人の生徒達の面倒見がいい先生じゃないと、指導が出来ない世の中なのである。それが無理だと思ったら教師になるのは難しいな、私は教員志望の教え子達にそんなことを話している。

先生は本当に大変だ。大変だからこそ頑張って欲しい。子ども達のために。

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