入塾テストの余波
ブログ上で中3生の入塾テストのお知らせをしたところ、塾生より思いのほか反響が大きかった。「僕たちも入塾テストを受けるんですか」 「テストが出来なかったらクビですか」等々、2,3日質問攻めであった。
「9月以降当セミナーに入りたい中3生に対しての入塾テストです」。何度繰り返したことか。しょうがないので、塾内に3枚も同じお知らせの紙を貼ってしまった。
入塾テストの結果によっては入会をお断りするというのは、ひょっとすると市内の塾でははじめての試みかも知れない。
塾生より、「そんなに塾生が増えているんですか」との声もあったが、例年に比べても少ないくらいである。特に今年の3月は、塾生の8割を占める受験学年が卒塾して行き、講師の先生には申しわけなかったが、お暇を出してしまったくらいの経営ピンチだった。持ち前のなんとかなるさ根性でどうにか危機を乗り越えたが、正直言って苦しかった4月~6月である。
じゃ何故に入塾テストなのかと言うと、先日のお知らせでも書いたが、この時期中3生はラストスパートに入っていく。集団個別指導と言えども全体の士気の向上は大切である。それは指導者側にも言えることだ。
私どもの塾は、この子は手間がかかるから1万円、あの子は教えるのが楽だから6千円、というような月謝設定をしている分けではない。中3のこの時期、例えば英語の小文字が書けない。正負の計算が出来ない。だから塾で何とかして欲しいというのは、厳しい状況である。
保護者の方には失礼だが、こんな状況になるまで何故に手段を講じなかったのか、仕事柄言ってはいけないと思いつつ、本人を含めカツを入れたくなってしまう。しまいには、学校の責任にしてしまう親御さんの話を伺っていると、やんごとなき思いである。
どんなきれいごとを言っても、塾が最終的に求められるのは合格という2文字である。いつも私は講師の先生や内部の者に言ってきたが、受かれば本人の努力のたまもの、落ちれば塾の責任なのである。毎年自分にも言い聞かせてきた。責任の所在はお預かりした以上塾の責任であり、それ以上でもそれ以下でもない。
今回の入塾テストの実施は、我が塾の脱補習塾宣言ではない。今まで以上に1,2年生の教科補習には力を入れていくつもりである。
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