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2008年9月29日 (月)

思考ベクトル

教えることを生業(なりわい)にしておられる方ならば経験があるだろうけれど、時に超能力と思えるようなサイキックな力を子ども達は何気に発揮する。

「先生質問!ここ教えて」と塾生が私を呼ぶ。私が生徒の机に近づいて問題を説明しようとすると、「あ~先生分かった」と言って調子よく解き始める。不思議と頻繁に起こる現象だ。

この仕事を始めた頃は単なる偶然と考えていたが、26年もやってくると、どうも偶然ではなく、子ども達は我々の頭の中を検索する特殊能力を持っているようだ、ということを確信し始めた。いや確信してしまった。

間違いなく思考や感情は伝播する。かつてライアル・ワトソンの代表作『生命の潮流』で、百匹目の猿現象が話題になったことがあった。芋を海水で洗う猿がある個数に達すると、まったく離れた場所で突然芋洗いをする猿が出現するという仮説理論なのだが、さまざまな批判もあり、ニューエイジの捏造との記事も出たりしたが、しかし現実として思考の伝播は、身近で多くの人が経験することではないだろうか。

友人と久しぶりに会い、お互いに切り出そうとしていた話題が偶然同じだったとか、遠く離れている人を話題にしていたら、ジャストタイミングで電話が本人からかかってきたりとか、シンクロシティや同時性といわれる現象を、我々は頻繁に経験する。

思考ベクトルが同一方向を向いているときに、思考や感情が伝播されやすい気がする。それはまるで欠伸(あくび)が伝播するごとくである。

教育界で語られる有名な実験の話で、教える側の思い込み例として取り上げられる事例がある。それはまったく同じ平均点レベルの2クラスに、一人の先生に教科指導をしてもらう実験結果である。

Aクラスは非常に優秀なクラスだと報告しておく、Bクラスはそれほど出来がよいクラスではないとの偽りの情報を与えておく。同じ教材、同じ指導カリキュラムにもかかわらず、指導のあとのテストに大きな差が生まれる。もちろん優秀なクラスだと報告されたクラスがテスト結果がよい。

「先生が自分達を優秀だと思っている」その思いが生徒にキャッチされ、成績に影響を与えたと考えるか、「この子達は出来る生徒だ」という先生の思いが、指導のプラスアルファーを生んだのかは定かではないが、思いが何らかのエネルギーを創造したと考えられる事例ではないだろうか。

子ども達を強く育てるには、さまざまなスキルが必要である。励ましや、褒めること、時に厳しさ、優しさ、そして愛情。そしてもう一つ、ごまかしのない子どもを思う気持ち、これがどう穢れなく大人の心中で構築されるかが、勝負のような気が私はする。

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