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2008年9月17日 (水)

体罰で減給一月

岩手県教委は16日、生徒の頭や頬をたたく体罰を加えたとして、盛岡教育事務所館内の中学校に勤務する男性理科教諭(47)を減給一ヶ月とする懲戒処分を発表した。

男性教諭は7月17日午後5時ごろ、屋外で部活動中の男子生徒が、壊れた金属製の椅子の部品をふざけて振り回しているの見つけて注意したが、反省の様子を見せなかったことなどから、生徒の頬や頭を平手でたたいた。勢いで倒れた生徒は、そばのデッキブラシで顔面を打ったが、病院で検査した結果、大きなけがはなかった。

教諭は昨年11月にも別の生徒に対する体罰で厳重注意を受けていたという。

(岩手日日新聞9月17日朝刊)

ほぼ私と同じ世代の先生である。きっと小中学校において体罰を経験してきた先生であると思う。我々の中学校時代は、言ってもダメなら痛みで教えてやる的な先生が多かった。

上記の記事のような体罰は日常茶飯事だった。怖い先生の存在が不可欠な時代だったかどうかは別にして、拳骨での一撃こそなかったものの、平手打ちなどは部活や授業中ではしょっちゅうだった。

いくら注意しても、教師の言葉を右から左に流してしまう子ども達が多い。生徒に手も出せない、スキンシップをすればセクハラと訴えられる。本当に教師受難の時代である。

これもごく一部の行き過ぎた教師の行動なり事件が、尾を引いているのは間違いない。私は基本的には体罰はよくないと考えるが、平手で頭をたたく行為までけしからんとなれば、話は別である。言葉の迫力や、言葉の説得力だけで生徒指導を完璧にこなせる先生がおられるだろうか。考えてみて欲しい。

若い先生方に至っては、叱り方の実習などというものがあるわけもなく、それぞれの力量に託される。その先生が経験してきた家庭でのおこられ方や、部活や学校生活で、おこられた経験が、どうしてもベースになる。

上記の先生も、自分の経験を尺度として生徒指導を行ってきたのだと思う。教員なった頃は、体罰が容認されていた時代だった。私もバリバリだった。しかし間違いなく時代は変わってきた。そのことに気づかなければならないし、体罰に変わる新しいスキルをそれぞれのベテランの先生が考えていかなければならない。

本当に時代は変わっていく・・・・・・。

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