懐かしい顔
夏期講習の指導中、教室の階段を小さな女の子を連れた懐かしい顔が上がってきた。かつての教え子のN君である。一関一高時代、バスケット部で活躍したN君は我が塾の名物生徒であった。個性の強烈さでは塾生に負けないつもりのかねごんであるが、N君には負けた感がある。
結婚し奥さんも子どももいる身なので、ブログ上ではちょっと書けないが、まあとにかく愉快な生徒だった。現在3歳になる愛くるしい女の子のパパである。東京のIT関連の会社で、システム運用の仕事をしている。相変わらずニコニコ顔の照れ笑いで、子煩悩なパパぶりを見せていた。
4年前N君より結婚式の招待状を頂いたのだが、あいにくその日は大船渡市での教育講演を頼まれており、失礼してしまった。前代未聞のすばらしい結婚スピーチをやるはずだったが残念であった(・・笑い)。
「先生の息子さん何年生になりましたか」という彼の言葉に、N君たちが塾に来ていた頃、教室に遊びに来ていた我が息子は、ちょうど今のN君の娘さんと同じくらいだったことを思い出した。「来年成人式を迎えるよ」という私の言葉に、彼も非常に驚いた様子だった。
年月の過ぎ去るのは本当にあっと言うまである。N君のように、かつての塾生が成長し塾に立ち寄ってくれるのが何よりも嬉しい。4年前体調を崩し倒れた時も、教え子達にはずいぶんと励ましの訪問を頂いた。今の塾を始めて19年になるが、辛いことも苦しいこともあったはずであるが、かつての教え子達がやってきて思い出すのは楽しいことばかりである。
当時N君達に何をしゃべったか、耄碌(もうろく)して定かではないが、教え子達は実に素敵なパパやママたちになっている。きっと私の人間教育が良かったのだろうと思っている。
忙しかったゆえ、お茶の一杯もご馳走することなく失礼したが、ふるさとの夏祭りを家族で満喫していってもらいたい。
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