4時間睡眠の日々
夏期講習が始まり、朝8時45分より、夜10時まで教室でずっと仕事である。日によっては昼食をとる時間もない。家に帰って早く寝ればよいのだが、これまた雑用が多い。
地域の納税組合長を仰せつかっている。都会に住む方にはぴんと来ないかも知れないが、私の住んでいる農村地域ではお年寄りだけの世帯が多い。銀行に税金を納めに行くにも、交通手段がなく大変である。
そこで私のような納税業務ボランティアが、各家庭より各種税金を集め銀行に持っていくのである。ただこれも様々な書類があり面倒である。そういうわけで今朝も夜1時に寝たのにもかかわらず朝5時に起きだし、お金やら書類やらをまとめ、朝食後銀行に行き,そして教室に参上したのである。
それだけならまだしも、昨年より神社の総代を引き受けている。総務会計をやっている。神社の屋根が老朽化し損傷が激しいので、修復の話しが持ち上がった。度重なる会議があり、総務の私は80件ほどの氏子の皆さんに対する寄付金の趣意書やら、修復の見積書やらを作成せなばならず、夏期講習のテキストの下調べと時期が重なり、ここ一週間4時間睡眠の日々である。
「ブログを休んだらどうですか」というアドバイスを塾内から頂くのだが、毎日ブログを読むのを楽しみにしています、などというメールやお言葉を頂くと、やめられない止まらないかっぱえびせんなのである(・・古い)。
ところで神社の話題なのだが、自他共に認める神社オタクである。ちょっと知らない町に出かけ神社を見つけると、祭られている神様の名前や、言い伝えなど気なって仕方がない。毎年塾生の合格祈願を神社で行うのだが、祝詞を奏上してもらうたびに、気が引き締まる思いである。
私の事務机の上にはいつも読みかけの聖書が置いてある。塾には近隣の神社の合格祈願のお札が祭られている。家ではご先祖様の命日には、般若心経を唱えるあるじである。ひょっとしたら宗教オタクに見えるかもしれないが、これにはちょっとした訳がある。
私の家は近所のかねごん家の本家である。私かねごんは、本家18代目当主ということになる。都会では本家などと言う言葉そのものが死語となっているかもしれないが、私の住む田舎では本家の役割はまだまだ多く残っている。
実は私が20代後半に、父が他界した。そこで私が急遽かねごん家のあるじとなったわけだが、冠婚葬祭の様々な儀式なり段取りを取り計らうのが実は本家の仕事なのである。葬式の挨拶やら、村のまつりごとや、親類関係の宗教行事をこなさなければならない。お寺や神社等の祭式や作法を覚えないことには、何事もままならない本家なのである。
納税組合長も神社の総代も、他の地域では定年退職をされた方々がやっているのだが、30代の頃からお年寄りのするべき大切な仕事をやらざるおえなかったわたしは、50前にして宗教行事等のエキスパートなってしまったのである。
塾教師と同じで、やってみるとこれがはまるのである。地域のボランティアの仕事は大変であるが、人の役に立っていると思えば少々の寝不足も我慢できるというものである。またこれも、私を支えてくれる家族がいるからこそであり、感謝である。
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