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2008年6月 3日 (火)

コーヒーの思い出

 暇な時も、多忙な時も、暖かい一杯のコーヒーは心をほっとさせてくれる。一日に5杯ほど飲むだろうか。

 中学生になってコーヒーの味を覚えた。大学生になって、タバコを吸うようになってコーヒーはブラックで飲むようになった。学生の頃、喫茶店で本を片手にコーヒーを飲む時間など、何気ないありふれた日常にしか思えなかったけれど、今になって思うと、とても贅沢な至福の時だったように思う。

 若い頃に喫茶店で読んだ本など、遠い記憶の彼方に押しやられたものがほとんどだけれど、コーヒーを飲んでいるふとした瞬間に、断片的な物語の風景がよみがえったり、その時に感じた切なさや哀愁が、コーヒーの香りと共によみがえってくることがある。

 喫茶店の窓から眺めた風景や、傘のしずくや、テーブルのいたずら書きや、そういった様々な断片が、遠い過去から押し寄せてくることがある。

 我が塾生たちは、マックやモスでコーラを飲むようだが、彼らが大人になった時、ハンバーガーショップのざわめきが、きっと思い出としてよみがえってくるのかもしれない。

 私が高校の時たむろしていた喫茶店は、残念ながら30年以上たった今、みんな思い出の中だけになってしまった。駐車場になっていたり、スナックになっていたり、もうおなじ席に腰をおろし、感傷に浸ることはない。

 大学時代のジャズ喫茶が多く残っている東京に比べると、田舎町の変貌は著しいものがある。自宅から塾まで毎日20年近く通っているが、その20分ほどの通勤の風景も、ここ20年間にめまぐるしく変わっていった。

 一つの山が消え道路が生まれ、また店の看板が次から次へと変わっていった。三輪車に乗っていた女の子が、化粧をして車を運転している。かつての呉服屋の若いお姉さん(?)が、小さな孫と幼稚園バスを待っている。

 20年の時の流れの中で、過ぎ去っていった多くの時間と命。教え子の子ども達が、入塾してくる年になり、また新たなステージが始まっている。若い頃のように、パワフルでダイナミックでは決してないけれど、いぶし銀の輝きを目指して、一日一日を子ども達とまた歩んで行こう、そんなことを今日もコーヒーを飲みながら思うかねごんでした。

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