風聞園(ふうもんえん)
一関の山里に、隠れ家のように佇む素敵なお茶所がある。あるじの斉藤さん自らが、7年の歳月をかけて創り上げた、深山の庭園に囲まれた秘境とも言うべき癒しの喫茶店、それが風聞園である。
斉藤さんは私と同様塾経営者で、市内で中央塾という進学塾を営んでおられる。19年前私が市内に塾を構えた時に、多くの個人塾が存在していた。そして今、多くの個人塾が廃業し、多くのフランチャイズの塾が参入してきている中、その当時から存続してきた個人塾は私の塾を含め3つほどになっている。
斉藤先生はそのがんばり続けてきた個人塾の一人であり、塾経営者の大先輩である。還暦を迎えられる斉藤先生であるが、チャレンジ精神が旺盛な若々しいきらめく感性をお持ちの先生だ。
私の塾から直線距離で500メートルも離れていない塾を宣伝するなど、かねごん先生もお人よしだと思われるかも知れないが、じっさいお人よしなのである(・・・笑い)。いやとんでもない。私のライバル塾ではあるが、この激動の時代を生き抜いてこられた大先輩の戦友であり、先駆者である。
私が斉藤先生に惚れ込んだ逸話を紹介しよう。実は風聞園に二回目にお邪魔した時のことである。奥様と一緒にご主人の斉藤先生もお店を手伝っていらっしゃった。同じ塾の経営者同士ということもあり、教育の話で盛り上がった。
塾の大先輩を前にして私は恐縮しっぱなしで、何気に斉藤先生と呼びかけたのである。先生は「お互いに先生はよしましょう、斉藤さんでいいですから。」ときり返してきた。私は正直一本やられたと思った。ブログでも書いたが、学校の先生や塾の先生が、プライベートの場所で先生と呼び合うのはいかがなものだろうかと、書いた矢先のことだった。
その頃はもちろん私のブログの存在など先生は知らないわけで、長年激動の塾業界を生き抜いてきただけに、この方も感性は鈍っていらっしゃらないなと感銘を受けたのである。
その日を境にして、かつての戦友は意気投合し急接近したのである。実は昨日も妻と息子を引き連れ、風聞園に行ってきたのであるが、我が末の子は「こんな所に住んでみたい」と目を輝かせていた。正直私もこんな森の中で、風の歌を聴きながら本を読めたら天国だろうなと思ったしだいである。
今回斉藤先生の風聞園のHPを私のブログのリンクに加えさせて頂いた。斉藤先生とは今後とも、さまざまなコラボレーションを展開して行きたいと思っている。
私のブログは内容はたいしたことはないけれど、大験セミナーわくわく日記のリンク集は史上最強だと自負している。小林先生、本田先生、奥村先生、とよ爺先生、そして斉藤先生のリンク・・・・考えただけでも身震いを覚えるかねごんであった。
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いつもお世話になっております。
私も行ってきましたよ「風聞園」。
というのも、知人の岡部慶子さんの個展が開かれていましたので、GWの最終日5日(水)に伺いました。深い森の中にある古民家風の佇まいが、癒しの空間を演出していました。庭園の四季折々の変化は、何度訪れても飽きさせない魅力に満ちていますよね。
やっとご主人の斎藤さんとお話しできましたよ。やはり「・・・先生はお互いやめましょうよ。」と。 カネゴン先生と親交が深いことや塾のことなど色々とね。斎藤さんのお人柄に触れて、カネゴン先生とよく似たところがお有りだと直感しました。
それで、久しぶりに「わくわく日記」を読もうとしたら「風聞園」のタイトル。このタイミングには驚かされました。不思議な縁を感じたところです。
ではカネゴン先生、また学校あたりでお目にかかりたいですね。お元気で。
(かねごん)
小野寺先生コメントを頂きありがとうございます。
私も風聞園はいつも多くの感性と刺激をもらう場所です。
このブログの原稿も風聞園で何度か書かせて頂きました。
人生で多くの風を感じてきましたが、幾つになっても風は居心地が良いですね。
先生いつも私の拙いブログを読んで頂き感謝申し上げます。
投稿: 小野寺啓一(gakuin) | 2010年5月 7日 (金) 22時34分