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言葉の栄養

当セミナーが4年前より幼児教育、風と虹の教室をスタートさせた背景には、切れやすく情緒不安定な子ども達が学校で増えているという、憂慮すべき問題がクローズアップされてきたことにある。

 特に生まれてすぐ保育所や託児所に預けられる子ども達が増加してきた近年に置いて、くしくも学級崩壊等の教育問題がまるでリンクでもしているかのように増加してきた。また子どもの言動もさることながら、耳や目を疑うようなモンスターペアレントも増加してきた。

 失礼かも知れないが、今の若い親御さん達は、私たちの頃に比べると高級自動車に乗り、ブランドの服を身にまとい、そしてモダンなアパートやマンション住まいが多い。お金がかかるゆえに、共働きも必要になってくる。そして子どもと接する時間が極端に減ってきている。

 最近の脳科学は日進月歩の感がある。MRL(磁気共鳴画像法)やPET(陽電子放射画像測定法)などの医療先端技術によって、様々なデーターが解析され脳の働きが解明されてきた。

 研究によると、難しい問題を解いている時よりも単純な計算をしている時の方が、脳は活発に動いているのだそうだ。また漢字を見て覚えるよりも、書いて覚えようとしている時の方が広い範囲で脳が活性化され、脳がもっとも活動するのが文章を音読している時なのだという。

 0歳~3歳までに、脳の90%が完成されることも分かってきた。誕生時に約400グラムある脳の重さは、3歳ぐらいで1200グラムほどになり、この重さは成人の重さの90%に相当する。その急速な脳の発達途中で、テレビに子守をさせたりゲームを与えることで、脳の発達が著しく阻害されるという報告がなされている。のんびり公園を散歩したり、何気ない親子の会話が、究極の英才教育であることを忘れてはならない。

 どうだろうか、それでもやはり赤ちゃんを託児所に預けて働きに出たいだろうか。経済的にやむなしという状況もあるだろうが、せめて2歳までお母さんには家にいて欲しい。

 赤ちゃんのオムツを替える時に、母親ならば「あら~うんちいっぱいしてましたね、えらいですね~」 「さあ取り替えますよ、気持ちいいですか」など声をかけるものだ。我が妻も息子のオシメを替えると時はそんな感じだったと思う。多くの赤ちゃんや幼児を見なければならない託児所の保母さん達に、この余裕はあるだろうか。黙々とオシメを取り替えている姿が私には見えてきてしょうがない。

 コミュニケーションの不足が、学力の低下を招いていると主張する研究者も多い。言葉をかけてあげるということは、子どもに魂の栄養を与えることだと私も常々主張してきた。

 脳の神経細胞は、大脳皮質にあるだけでも約140億個と言われている。この数は赤ちゃんから大人になるまで変わらない。個人差もない。生まれたばかりの赤ちゃんの頭の中では、1分間に何百万個もの神経細胞が作られ、ネットワークが構築されていく。そして生後7ヶ月でほぼ脳のベースが出来上がる。その大切な時期を親が関与せずして、こどもの教育は語れないのである。

 どうか若い親御さんの皆さん、若い頃はお金がないのが普通です。貧乏なのが普通です。子どもといてあげてください。

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