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2008年4月15日 (火)

前世の記憶

 塾教師をしていると霊能者関連の相談にたまに遭遇する。お子さんの不登校などで悩む親御さんの中には、わらをもつかむ想いで霊能者さんとよばれる方を訪ねる方もいる。「先祖のカルマだ」「供養が足りない」等のアドバイスを受け、中には高額の供養料を支払う方もいる。

 私は霊能者と名乗る方の99パーセントはペテン師か詐欺師の類だと確信している。検証出来ないことは何でも言える。結果には必ず原因がある。その分析をやらずして宗教や霊能者関係に走ることには慎重をきしたいものである。

 人間は想いを変えれば、態度が変わり、態度が変われば言葉が変わり、言葉が変われば運命が変わる。私はそう信じている。子どもを救えるのは間違いなく親の愛である。親が変われば子どもも変わる。そのことに心の奥で気づくかどうかである。

 お金で解決できないことも、病院で治らないことも、愛情という人間の究極のエネルギーが奇跡を起こすことがある。私は何度も見てきたし経験させられてきた。『想い』という究極の霊能力を全ての人間が持っている。信じて欲しい。

 祖先の霊が自分の愛しい子孫に祟るはずなどない。例えばそう思っただけで、心のどこかに共鳴が起こらないだろうか。『想い』とはそういうものだ。

 20代前半まで私は有物論者だった。死ねば人間は窒素や二酸化炭素に分解され、自然に帰っていく。一度きりの人生なんだから、せっかく生まれてきたのだから頑張らねば、そんな想いで生きていたような気がする。大学の講義で聞いたキリスト教学のように、神のもとに帰るという概念は受け入れがたかった。

  我が家は曹洞宗である。塾の合格祈願には神社に行く。大学はちなみにキリスト教の大学だった。宗教的には節操がない。

 今でも覚えているが、妻と結婚するときに、教会で結婚式を挙げたいというので市内にある教会に電話をかけたが、当時(22年前)全部断られてしまった。あるシスターからは「仏教の本質も分からない檀家の方が、ファッションで教会で結婚式を挙げたがるのは迷惑です」ときっぱり言われた。返す言葉がなかった。

 そんな私を変える一冊の本との出逢いがあった。ブライアン・L・ワイス著『前世療法』である。山川紘矢・亜希子夫妻による翻訳でPHPより出版されている。精神科医であるワイス氏の催眠療法の実例が掲載されているのだが、心の癒や家族の絆について深く考えさせられる本であった。

 「先生死んだらどうなるの」 おそらく多くの先生方が遭遇し、答えに窮する質問ではないだろうか。

 「確証はないけど、人間には生まれ変わりがあるって書いている本もあるようだ。子どもが前世の記憶を持ったまま生まれて来るケースもあるらしいよ」私はこんな感じの回答をする。これ以上は入っていかない。後はこども達がいろんな本との出逢いや、経験を通してそれぞれが導かれていく問題のような気がする。

 塾生と、高校の倫社のレベルで宗教や哲学を論じ合うこともある。数年前、医学部志望の女子生徒と、キリスト教に置ける輪廻転生は容認されているのかという話題の話をした。彼女が医学部の推薦を受けたさいに、なんと「輪廻転生の問題は医療にどのような関わりをもたらすか」、という論文のテーマが出たという。私の得意とするシンクロシティである。

 彼女は入試から帰ってきて、「あの会話のおかげで書けました」と、信じられないという表情を私に見せた。彼女は医学部を終え現在女医になっている。

 

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