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2008年4月29日 (火)

『子どもが生まれる順番の神秘』

 カール・ケーニッヒ著『子どもが生まれる順番の神秘』を久しぶりに読んでみた。同じ両親の元に生まれてくるこども達、順番によって性格や性質が違うな~というのは、塾生の兄弟達や、我が子達を見て実感する。

 カール・ケーニッヒ氏はこの本の中で、生まれる順番による性格の特徴を次のように三つにまとめている。第1子は世界を征服しようとし、第2子は世界と調和して暮らそうとする。そして第3子は世界と直接関わることから逃げようとするのだと。ちなみに一人っ子は、佇んで果てしない世界を見つめ続けると記されている。実に面白い表現だ。

 そうなると私などは、宇宙の果てまでも眺めようとする、自称かねごん宇宙人ゆえ、やっぱり一人っ子なのだろうかと思うわけだけれど、真相はいかに・・・・・

 両親の元に生まれてくる一番最初の子どもは、親の感動や家族の期待、夢、希望、その他もろもろのものを背負って生まれてくる。王子であり姫であり、そしてある種の独裁者であるわけだ。そこに弟なり妹なりが生まれると、第1子の苦悩と葛藤が始まる。自分が独占してきた親の膝の領土権は、消えうせてしまい、代償として世界を征服しようとするのだろうか。

 現代は一人っ子が多くなった。果てしない世界を夢見る、夢追い人が多いのだろうか。実は私も一人っ子であるのだが、叔父や叔母とそんなに年が離れておらず、大家族の中で育ったものだから、末っ子の気質を持っていると自分を分析している。兄や姉達の大人とのかかわりを学習して育つゆえ、末っ子は自分が関わりたくないものからうまく逃げる術を身に着ける。

 カールは著書の中で、第3子の末っ子は高尚な望みを持ちすぎるゆえ、達成にたどり着く時間が長いと述べている。つまりよく言えば大器晩成型気質、悪く言えば理想主義者ゆえ内省的で孤立主義的気質を持つということだろう。なんとなく自分に当てはまる。私は末っ子気質なのだろなと思う。

 私は二人の息子を育ててきたが、どの親御さんも口にするように、長男長女は素直で育てやすい。2番目は反抗的であり、我儘な気質が多分にある。カール氏が言うところの世界と調和し暮らそうとする第2子の気質を疑うのだが、ひょっとすると世界と調和して暮らすように一番気を付けて育てよというメッセージだったかも知れない。

追伸

 私が今回紹介したこの本は、日本ではパロル舎より そのだ としこさんの訳で出ております。シュタイナー教育の入門書として広く読まれていますが、残念ながら絶版となっております。興味がある方は古本屋さんや、インターネット等で捜してみてください。とくに現在子育てに奮闘中の若いお母さんには、ためになる本かと思います。

 

 

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コメント

>第3子の末っ子は高尚な望みを持ちすぎるゆえ、達成にたどり着く時間が長いと述べている。つまりよく言えば大器晩成型気質、悪く言えば理想主義者ゆえ内省的で孤立主義的気質を持つということだろう。

私も兄、姉がいる末っ子ですが、まさにその通りですね。

高校卒業以降、顕著に表れてる気がします。笑

誰と居ても、どの環境にいても、満たされないのはそういことなのかもしれません。

でも、周りからは理解されません。何を考えてるのかわからないといわれます。


自分と同じ、3人兄弟の末っ子とは一緒にいると、違和感を感じなくて楽です。


明るいけど、どこか影がある人が多い気がしますね。

(かねごん)
miki83さんコメントを頂きありがとうございます。
子どもが生まれる順番の神秘は、とてもダイレクトに、子どもの特質を教えてくれる本です。
家族の中での環境は、社会の縮図でもあります。
miki83さんはしっかり自己分析が出来ているようですので、きっと他人もそして自分も大切にしている方なんでしょうね。
今後ともよろしくお願いいたします。

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