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2008年4月22日 (火)

光市母子殺害事件に思うこと

 山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件から、早9年が経つ。11ヶ月になる幼子と奥さんを、殺害という痛ましい事件で一瞬にして亡くしてしまった本村さんのことがずっと気にかかり、この9年間ほぼ全ての報道記事に目を通してきた。非常にやるせない事件であり、本村さんの心情を察すると目頭があつくなってくる。

 「罪を恨み人を恨まず」という言葉があるが、自分の欲望で人をあやめることは人間として決してやってはいけないこと、その根本が揺らぐのはやはり、犯罪者の生い立ちであり、家族愛の欠如であり、教育の欠如なのだと思う。

 本村さんが事件直後「彼が出てきたら私がこの手で殺します」と、会見で述べた言葉が今でも強烈な印象として残っている。本村さんのこの発言に対して、塾内でもそれぞれの生徒達の意見が出て、私が次のような発言をしたのを覚えている。

 「死刑が人間を裁く方法として、最良の手段だとは思わない。ただ無期懲役の犯罪者が15年~20年ほどで出てきてしまうのは、被害者の遺族の心情を考えるといかがなものだろうか。恩赦や特例のない終身刑の方が、実は死刑より重い罰則のような気がする。」

 人に与えた善良なる行いは、2倍にも3倍にもなって自分に返ってくる。人に与えた悪意ある言動も2倍3倍になって返ってくる。これが私がいつも思っている鏡の法則だ。

 殺人犯がたとえ法の網をくぐり抜けたとしても、必ず裁きはやって来る。まいた種は必ず刈取らなければならない。

 今日本村さんの元に判決が届く。9年間、彼の会見でのコメントを見てきたが、安らぐ日々もなく本当に葛藤の9年間だったと思う。今日の判決が決してこの事件の終焉ではないのだけれど、背中に背負い続けてきた十字架をそっと降ろしてもいいのかもしれない。

 多くの思いを語り、そして天国にいる愛する家族のために裁判を戦ってきた彼の姿には、感服するのみである。今後彼の人生が、どうかこの事件から救われ、失った歳月を取り戻すべく道を歩まれることを祈願申しあげたい。

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コメント

こんにちは、毎日精力的に内容の濃い記事を投稿されていて、
本当に読みでがあります。有り難うございます。

私は前にこのブログで直接本村さんをご存じの方から、
コメントをいただいたことがあります。
文面は以下の通りです。(抜粋です)
「光市母子殺害事件の場合もそうです。

私は被害者や被害者の御主人、本村さんのお人柄などを父から聞いておりますが、事件直後から彼は本当につらい思いの連続です。

近所や地元の人でさえ、何の罪も非もない被害者や御遺族を悪くいい、本村さんがTVに出演したり、本を出版されたり、御遺族の会を立ち上げられたりと動かれるたびに、何やかんやと心ない言葉を投げかける。

これはイジメではないか!!!と思うことがたくさんありました。

事件当時、中には、子を育てる母親の立場でありながら、
“こんな事件を起こされて、うちの子の教育に悪いわ!!”と吐き棄てるように言う人さえいて、その言葉が御遺族に向けられたものだと確認したとき、返す言葉を失いました」

私がイジメの記事を書いていたときに、いただきました。
あといくつか、この件に関してのコメントはあります。
私はこう言うこともあって、いろいろな感情を抱きながら
この事件の成り行きを見ています。
特に本村さんに感じては非常な大きな思いを抱いています。
声はたぶん届かないのですが、かねごんさんと同じように
私も彼を応援している1人です。

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