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2008年4月25日 (金)

『わらしべ長者』にみる願望達成の極意

 子どもの時も、そして今も大好きな昔話に『わらしべ長者』がある。誰もが知っているお話しだと思う。一生懸命働いて長者どんになるとか、とても正直者で長者どんになるという話ならばいっぱいあるが、この話はラッキーな物々交換の連続で長者どんなるというちょっと異質な昔話である。

 道で拾ったわらに、飛んできたアブをくくりつけそれをミカンと交換し、反物と交換し、馬と交換し、そしてお屋敷を手に入れ長者になっていく話である。とてもシンプルだが、私はこの話には幾つかの大切なメタファーが盛り込まれているような気がする。

 一つには、欲望の回避である。少年は相手が欲しがるものをすんなり与えていく。見返りを求めない故に、より良いものを結果として手に入れていく。

 二つ目は疑念の回避である。神様に願い事をした少年は、長者になるということに一切疑いを持たない。この一見矛盾する二つの事柄が、実は人間の願望を現実に近づけていくツールなのではないかと考えている。

 物にとらわれない、こだわらない、その心情ゆえに願望がたやすくなる。わらしべ長者の話を読んで、「あり得ないだろう」と思うようでは夢はほど遠い。「実におもしろい、現在の世の中にも同じ事がありそうだな」とわくわく出来る人は、人生の成功は大だろう。

 塾生で「私こんなに頑張ったのに成績が上がらない」と嘆く生徒がいる。私はいつも「それはラッキーだ。エネルギーが蓄えられたんだよ。もしすぐ結果が出たのでは、エネルギーが枯渇してしまう。きっとどか~んとやって来るぞ、良いことが」そんなふうに慰めて、いや失礼励ましている。

 一度強く願った事は、一度放り投げてみるとよい。つまり意識することをやめることだ。すると忘れた頃にふと願いが叶っていたりする。そんな経験はないだろうか。

 祈りも同じだと思う。神社やお寺や教会に行くと多くの人が祈りを捧げている。家族のこと、健康のこと、仕事のこと、さまざまだろう。私も塾に神棚を置き、塾生の日々の努力合格を祈願している。塾生の中にも信仰心が厚く、神棚に頭をさげていく生徒がいる。

 祈ったならば、そのとらわれから一度去ることだ、まるでもう叶ったかがごとくに。

 祈りとは意を乗せる事だと、誰かが書いていたような気がするが、まさにその通りだと思う。自分の意識に願望をインプットする事で、願望達成の映像をイメージし、そのことがまるで既に現実化しているかのように脳に勘違いさせ、現実を作り出す。それが祈りのテクニックだというスピリチャルな啓蒙家は多い。

 わらしべ長者の話にも言えることだが『既に成功しているイメージ』、これが出来る人は、確かに成功しやすいだろうと思う。○○が叶いますように、ではダメだということだ。もう既に叶ったことにして、神様に感謝申しあげると良い。

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コメント

わらしべ長者の話、私も実は好きです。
何かで思いがけない見返りがあると、「わらしべ長者みたいだな」と反射的に浮かんできます。欲望の回避と疑念の回避のメタファーになっているという着眼には驚きました。なるほどなあ。
このごろ、肉体的にも精神的にも「凝る」というのはよくないんじゃないかと思うようになりました。肉体的な凝りは肩こりみたいに血行が悪くなって起きるわけですし、精神的な凝りも、熱中する凝り性はあまり悪いイメージではないですが「念が凝る」なんて書くとゾッとしますね。やはり物事は停滞や滞留が続くとよくないです。
むかし同じ職場で仕事をしていたころ、金田先生が何かのスピーチの時に「人間も会社も風通しのいい方が気持ちよいですから」と話していたことを思い出します。
祈りが凝りからの解放になり、願望達成のイメージをつくり出すという祈りの効用もおもしろいです。あれこれ心配するより、うまくいったときのイメージを思い浮かべて、絶対うまくいくと思い込んだ方がいい結果になりますね。


(かねごん)
いつもコメントありがとうございます。塾の先生方のブログを読んでいると、多くの先生方が日々祈りの時をもっているんですね。
やっぱり、という感じです。神様にお願いをするという話を聞くと、なぜかわらしべ長者の話が、昔から浮かぶんです。我がない祈りとでもいいますか、この矛盾する感覚が大切じゃないかと思っていたものですから、今回この話を書かせて頂きました。

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