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2008年3月 4日 (火)

格差社会のこども達

 目に見えないところで、低学歴者の切り捨てが進行している。悲しいことに、中卒者や高校中退者を許容し、受け入れてきた社会的基盤が崩壊してきた。

 求人広告を眺めて欲しい、学歴は全く関係ないだろうと思える職種に置いても、高卒以上の資格を提示している。バイトもしかりである。中卒者や高校中退者はどこへ行けばいいのだろう。

 うちの塾に通って来る中学生が真剣な顔で聞いてきた「先生、中卒でも働ける仕事ってあるの」 「なぜそんなこと聞くんだ」と言う私の問いに、友達が経済的に高校進学が無理なので、願書を出してないんだという。

 私立高校の退学理由のトップが、授業料未納による通学停止であることを、皆さんはご存知だろうか。

 塾に通って来られるこども達は幸せである。中3生になっても、正負の計算が出来ない。アルファベットの小文字が書けない。中学校の漢字がほとんど読めない。そんな生徒が必ず各クラスに存在する。

 30名~40名授業において、学校の先生はそういったこども達に何もしてあげられない。気持ち的には、個別に呼んで勉強を見てあげたい心情もあるのだろうけれど、現実的に無理なようだ。勉強指導以外の仕事が多すぎる。

 家庭でも学校でもスポイル状態のこども達。授業はさっぱり分からない、つまらない。退屈しのぎに悪さを始める。部活で汗を流している子は、まだ救われているが、部活もやらない子は彷徨い始める。

 親の目を自分に向かわせようと、世話をかけ始める。万引きをやったり、先生をどついてみたり。そして最後には夜の世界に入ってしまう。

 私の塾にも中3生になってこの手の生徒が入ってくる。「○○君なんで塾に入れたの、先生あの子大変だよ」 こんな声を20年間毎年聞き続けてきた。

 進学校を目指す生徒にとってじゃまな存在。学校の先生からも、おこられるだけの指導しかされなくなった存在。塾からも拒絶されたなら、彼や彼女はどこへ行けば良いのだろう。

 私は通塾してくる限りにおいて、どんな子でも指導する。その子がいるので塾は通えないとなれば、曜日や時間帯を考慮する。それも毎年のことだ。私は塾経営者として偽善者ぶっているわけではない。

 かつて組関係者の倅が入ってきた時もそうだった。保護者の方から多くの電話をいただいた。「本人が真面目に勉強に取り組んでいる限り、私として辞めさせる理由はどこにもありません」それが私の回答である。

 私の責任の元、私が責任を取れる範囲でしか対応は出来ないが、それが塾教師としての私の精一杯のツッパリなのである。

 学校で問題がある生徒は、家庭に問題がある。そういった家庭も好きこのんでそうやっているわけでは決してない。誰かがどこかで負の連鎖を止めないと、日本社会は大変な事になってしまう。

 今日の地方紙にも、求人の有効倍率が0.77倍まで落ち込んだと、トップで報じられている。多角的な教育のサポートが急務である。

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