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2008年3月 2日 (日)

春期学習案内

 それぞれの塾の運営方針(戦略)があって、春期講習会や、夏期講習会を無料で開催する塾が近年増えてきた。

 賢い保護者の皆様ならばお気づきのことと思うが、そういった塾は通常の月謝や入塾金に、無料講習会の損失分を補填すべく、割高になっている。朝三暮四の格言のごとく、生徒や保護者の皆さんを無料というなの餌でおびき寄せるような営業方針は、一塾経営者として悲しくなってくる。

 前回のブログでも書いたが、塾生そのものを営業の担い手にする塾もある。これは昔から多くの塾がやってきた悪しき慣例であるが、塾生を講習会に誘ってくれたら、図書券3000円、などというやつである。ひどい塾になると現金が飛び交う。

 東京や地元で、そういった塾をずいぶんと見てきたが、ことごとく廃業していった。良識ある塾経営者なら、生徒募集をそういった形ではやらないだろうし、やれない。

 バブル時代、建築業の方や、酒屋さん、運送業屋さん、いろんな社長さん方が、フランチャイズの塾経営に乗り出してきたことがあった。何でもありの生徒略奪合戦が繰り広げられた。その頃の悪しき慣例に、いまだに引きずられている経営者が居るのかも知れない。

 我々塾教師は、勉強を教えてその代償して月謝を頂いている。実は成績が上がっても、上がらなくても月謝はもらうのである。もっと極端な言い方をすれば、受験に落ちたからと言って、月謝を返すわけでもない。

 国,社、数、理、英を教えるだけで月謝を頂こうなどと、そんな虫の良いことを考えていたら塾は即潰れる。学校教育が失いかけている(既に失ったかも知れない)somethingをそれぞれの感性と努力で掘り起こし、生徒に還元しなければならない。それが我々塾教師が、頂いている月謝に対してしなければならないことだと思っている。

 本を読むことも大切。音楽を聴くことも大切。入試の過去問を解きまくることも、分析することも。そしてそれを、それぞれの能力と志望校に合わせて適切に提示して行くことも。

 塾教師はいろんな役をこなさなければならない。その日の生徒の空気感によっては、怖い頑固爺であったり、やさしいおじさま(・・笑い)だったり、お笑い芸人だったり、ミュージシャンだったり、ちょっと宇宙人(?)だったり、塾教師とはそういうものだと私は思っているし、そうやって25年間教室でこども達と時間を共有してきた。

 そんな私に、塾生の皆さん、保護者の皆さん、講師の先生、今後ともおつき合い頂けますように。 

               【春期学習会のお知らせ】

 3月24日(月)~4月1日(火)の間、3月29日と30日を除く7日間の日程で春期学習会を開催致します。対象は新小学6年生~新中学3年生です。指導時間は午前10時~夜8時までの時間帯で2時間を選択して下さい。費用は教材費込みで、小学生12000円、中学生は15000円です。

  申し込み 大験セミナー  岩手県一関市磐井町7-4-16 

    ℡0191(23)0824        daiken@flute.ocn.ne.jp

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