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2008年1月16日 (水)

小菅敏夫先生の思いで

 私の恩師である小菅敏夫先生からは、実に多くのことを学ばさせて頂いた。敬虔なクリスチャンであり、また先生の詩は何度も芸術祭で賞を受けるなど、卓越した言葉の感性をお持ちの先生だった。

 1990年に54歳という若さで天に召されてしまったが、小学生の多感な時期に、先生と多くの時間を共有できたことを感謝している。

 実は多くの宮沢賢治の作品を紹介して下さったのが、小菅先生であった。小学3年から4年まで担任をして頂いたのだが、演劇発表会で演じる作品はすべて賢治作品という徹底ぶりだった。『どんぐりと山猫』『注文の多い料理店』 『よだかの星』 『雪わたり』どれもこれも先生の脚本と演出で演じたものばかりだ。

 特に『どんぐりと山猫』の主人公のいちろうは、私と名字が同じだということで、即私が主人公に抜擢され、一生懸命台詞を覚えたのを今でも覚えている。

 大学を出たあと、私もまがりなりにも先生と呼ばれる職に就き、教育のこと等で悩みが多かった時期、何度か先生に連絡を取ろうとしたものの、忙しさにかまけて叶わないままだった。そんなおり先生の訃報を聞き、本当に残念でならなかった。

 私の手元に今、平成三年に岩手日日新聞社から発行された『小菅敏夫詩集』がある。私が中学生の時先生から頂いた年賀状に、北上連邦で始まる詩がつづられており、先生の詩の中で一番私が好きになった詩である。ここに紹介したいと思う。

         北風の叫び

 北上連邦の果てにつづく山襞に

 きらきらと光る瞳があるかぎり

 涙は生きるものの上にいつまでも

 注がれるのを知っている

 

 なんと寒い雪の日の夕暮なのだろう

 森の中に目覚める数々の仕事は

 せせらぎのように

 雪道に吹きだまりをつくる 

 もし存命しておられれば、先生は今年72歳を迎えられていたはずです。賢治の詩や童話に対する思いや、教育についてぜひ拝聴したかったと思うこの頃です。

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