校庭の歳時記
校庭の歳時記
だれもかれも旅立っていく
時の中へ 歳月のむこうへ
人生には地図がないので
迷いながら歩くしかない
峠をひとつ やっと越えたね
きみの前になにが見えるか
展望はひらけているか
道はあるか
一息ついたら出かけよう
心の磁石の指さす方へ
確実に季節は移り
まもなく花の道標も見えるだろう 池 崇一 (3月の歌より)
冬期講習の国語のテキストに載っていた詩です。塾生達は黙々と問題に取り組んでいましたが、何かを感じた生徒もいたのではないでしょうか。
”人生には地図がないので迷いながら歩いていく” 先がわからないから人生は楽しいのかもしれません。若さ故の自分に対する不甲斐なさや、弱い自分に対する憤り、でも若者達には、私達大人が持っていない多くの時間があります。
夢をつむいでいく彼らの青春は、時にほろ苦くもあり、痛々しげでもあります。ですが、たとえ轍(わだち)に足を取られても、彼らには抜け出す若さと元気さがあります。
この時期、志望校変更を余儀なくされた生徒諸君もきっといっぱいいることでしょう。高校入試はあくまでも選択肢の1つに過ぎません。このあとも、またその次もリベンジの機会はたくさん用意されています。
その日のために、おのれの力を蓄えておくことこそ、地図のない道を歩んでいく最大の武器じゃないかと思います。
心の磁石の指さす方へ、さあ歩み出しましょう。
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