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2007年10月27日 (土)

あるがままに

 ネティブアメリカンの言葉に

「森の鹿は熊を見て、自分も熊であればいいのにとは思わない。自分であることにすっかり満足している。」

という至言があります。

 先日10月24日に文部科学省より、本年度行われた全国統一テストの結果が発表されました。本県、岩手県は、小学校6年生の国語算数共に全国平均を上まわり、中学3年生の数学は残念ながら全国平均に到達せずという結果だったようです。

 地域ごとの点数結果に一喜一憂されている教育関係者の皆さんもいることと思いますが、地域差、点数差があって当然のことであり、それも個性なのだと思います。

 私が住んでいますのは、一関市花泉町というとても自然があふれている(ちょっとありすぎるんじゃないかと思われる)丘陵地帯の山の中です。塾から車で家に帰る夜道は、キツネさんや狸さんや、イタチさんなど,ほぼ毎日私を出迎えてくれます。ちなみに昨夜はイタチさんと狸さんでした。

 そんな自然の中で専業農家を営んでいる知人と先日こんな会話をしました。

 「息子さん中3ですよね、うちに来ている生徒が言っていましたが、学年でトップクラスだそうで、うらやましいですね。」 と私。

 「な~に、百姓をつげって言ってんのに、一高さ行って大学に行ぎで~なんて言ってわげわがんね~」 と彼。

 「いいじゃないですか希望をしっかり持っていて」 と私。

 「息子さ言ったんだよ、おらいくらい田んぼあって、和牛30頭もいれば、このへんのサラリーマンの3倍の年収は稼げるんだって。カネかけで大学さ行って、会社さ入って、へいこら上司さ頭下げで何おもしろいんだってね」

 いつものライブバージョンでお届けしました。(関東地区の皆さんには理解不能な表現もあったと思いますがご了承のほどを・・・)

 見渡す限りの広い大地と、その土地を利用できる健康な体と力量があれば、大地は多くの恵みを農家に与えてくれます。それでも、若者達は田舎を捨て、自分の可能性を求め都会に出て行きます。

 人間の価値は山ほどで、本当に気が遠くなるくらいの選択肢があります。一人一人があるがままに存在している、いや存在できるのが私達人間のすばらしさだと思います。

 私達はいくら願っても空を飛ぶ鳥にはなれませんし、駿馬のように野山を駆けめぐることも出来ません。しかし、みんながみんな平均的な人間になる必要も無いわけです。あるがままに自分を大切にしたいですね。自分に満足するためにやっぱり努力あるのみですね。

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