いつまで働き続ければいいのかって
人生は長くなった。僕らが子どもの頃は定年退職する60歳の方は本当にお爺さんお婆ちゃんの雰囲気を醸し出していたし、70なんて言えばもう妖怪のようなお年寄りだった。
それがあれよあれよと言う間に平均寿命は伸びて、60歳でリタイヤなんて人はまれびとになり、70歳75歳まで現役でバリバリ働いている人はいっぱいいる。
新聞の慶弔欄を眺めれば、90以上で亡くなる方が普通になった。喜ばしいことではあるが、ある意味大変でもある。介護の問題だ。最後までボケないで自活出来る老人もおられるが、ほとんどが何がしかのサポートを必要とする。
お金が有ればいくらでも入居可能な施設はあるが、現実はそうはいかない。年金で賄える老人ホーム施設は、3年待ちとか300人待ちと言う状況だ。
自分の子どもたちが社会人になってようやく学費を稼ぐ生活から解放されたと思いきや今度は自分の親の面倒が始まったりする。いつまで経っても自分の老後の蓄えなど出来ない。
僕のような国民年金暮らしでは、働き続けない限り車の維持費は賄えられないし、好きな珈琲さえ飲めないことになる。
死ぬまで働き続ける宿命のもとに生まれてきた感がある。これも自分が選択した人生なのだろうから仕方がない。
同世代の方々は、退職金の蓄えのほかに年金がもらえる年齢になり、夫婦でのんびり海外旅行とか国内旅行なんて話が巷に溢れているようだ。
僕はせいぜい古本屋で100円の文庫本を買ってきて、好きな珈琲を片手に本を読むことが唯一の贅沢かな。死ぬまでこのルーティンは死守したい。
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