〜煮詰まる〜ってネガティブな意味じゃないんだよな
高校生の作文添削をしていると、友達と夏休みの計画が煮詰まってゲームに没頭した、なんて言う文章に出会ったりする。
煮詰まると言う表現を、議論などで壁にぶつかって結論が出ないみたいな意味に捉えているわけだけれど、実は全く違う。
煮詰まると言う表現は、議論が進展して結論に達しようとしていると言う意味で、議論が煮詰まって素晴らしい案が出たみたいな使い方をする表現だ。
ひょっとすると日常会話やテレビなどて間違って使われてきたことで、ネガティブな表現として市民権を得つつあるのかもしれない。
言語というものは言わば生き物みたいなもので、時代の流れの中で様々な進化を遂げてきた。例えば否定表現として使われる「絶対」と言う副詞は、絶対行くみたいに、普通に肯定文で使われるようになった。
時代とともに言葉は変遷して行くものなのだろうと思う。
ちなみに「目が点になる」と言う驚きを示す表現は、シンガーソングライターのさだまさしさんが、歌詞の中で用いてメジャーになった表現である。
日々言葉は生まれ、そして変化を遂げて行く。
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