厳しい生存競争
2週間ほど前、宮城県のとあるホームセンターに「かわいい天然木のテーブルがあるはずだから連れてって」という家内のリクエストで、車で出かけて行った。風と虹の教室で使うのだというので、往復1時間半を費やし佐沼という町までドライブしたのだが、残念ながら目当てのテーブルは仙台駅前店限定だったようで、佐沼店にはなかった。
佐沼は5年ぶりに訪れたのだが、とても驚いいたことがあった。塾が増えているのである。5年前は大通りに面して2件の個人塾があったと記憶していたが、現在は4,5件のフランチャイズ塾が進出していた。
一関の街中より多いかも知れない。人口が少ない宮城県北の小さな町にこれだけ塾ができて、お互いにやっていけるのだろうか。塾を営む僕は思わず経営者の懐を心配してしまった。
塾というのは、開設にあたっては何の法律上の規制もない。学校のすぐ前に作ろうが、大手スパーの中に作ろうが、どこかの塾の前に嫌がらせのように作ろうが、勝手である。
塾をやるのには、お国や役所の認可などいっさい要らない。塾を開いている僕が言うのもなんだが、やりたい放題の無法地帯である(・・笑い)。とある教育雑誌の情報によると、日本全国で毎年1万件の塾が誕生し、毎年その数の7割が一方で廃業して行くそうである。
この不況の時代、塾だけに限ったことではないだろうけれど、厳しい生存競争である。僕の塾も人事ではない。
塾をやるからには、もちろん教えることに自信があるのだろうし、子どもたちを志望校に合格させるノウハウを持っているのだろうと思う。教室と机とそして生徒がいれば成り立つ商売ではあるのだが、塾を途中で投げ出してしまう多くの方が気付かなかったことが、実はあったのではないだろうか。
それは生徒数を増やすことに躍起になって、1/2、1/10, 1/100 という指導を忘れてしまうのではないかと思う。どんなに生徒が少なくとも多くとも、僕ら塾が教えなければならない生徒の分子は1なのである。
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